桜の名所として知られる北区・飛鳥山。その一角に、新紙幣でおなじみの渋沢栄一の広大な旧邸宅地があったことをご存知でしょうか。激動の幕末から明治・大正・昭和を駆け抜けた渋沢栄一が、晩年まで過ごしたこの地に建つ「渋沢史料館」。バリアフリー対応になっており、車いすでも安心して楽しめます。美しい重要文化財と貴重な資料を通して、一人の男が描いた日本の未来に想いを馳せてみましょう。
♿︎ 車いす推奨見学マップ・ルート
【スタート】JR王子駅 中央口を出てすぐ左側へ進むとアスカルゴが見えてきます。
あすかパークレール(愛称:アスカルゴ)で公園内へ
渋沢史料館は飛鳥山公園の高い所にあり、車いすで登るのはきついです。そのため車いすの方はアスカルゴで公園の上部へ移動しましょう。料金は無料です。
車いすのままスッとスムーズに乗ることができ、まるでアトラクションのような乗り物でわくわくしたひと時でした。
![]() あすかパークレール「アスカルゴ」 | ![]() 車いすのまま無料で乗車できます |

山頂停留所 〜 飛鳥山公園内通路
ここから渋沢史料館までは、約5分、舗装された平坦な道が続きます。
渋沢史料館「本館」【メイン見学】

入り口にはスロープがあり車いすでも問題なく入場できます
障害者割引情報
渋沢史料館では、各種障害者手帳(身体、療育、精神)の提示で、一般の入館料の半額の150円に割引されます。また、障害者1名につき付き添い者1名まで無料となります。入館時に手帳またはミライロIDを提示してください。
割引対象者: 身体障害者手帳、愛の手帳(療育手帳)、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方
割引内容: 一般300円→150円(半額)
付添人: 障がい者1名につき1名まで観覧料免除
その他: 小・中・高生は対象外です。
2026年4月1日より入館料を改訂します。
![]() 入口を入って右側に受付があります | ![]() 入口を入って右手前にロッカーがあります |
・見学時、不要なバッグや上着はコインロッカーへ入れましょう。入金した100円は開ける時にもどります。
・リュックをしょっての見学は展示物を傷つける恐れがあるため、手で持つようにしてください。
![]() 左側にバリアフリートイレとエレベーターがあります | ![]() バリアフリートイレ内部 |
・2階の展示スペースには多機能トイレがないので、こちらで済ませるようお願いします。
常設展示スペース 渋沢栄一をたどる

栄一 91年の生涯を年齢ごとにご覧いただけます。圧倒的な資料に歴史好きな方はたまらないでしょう。
常設展示の一部をご紹介します。
![]() | ![]() |
・展示の上にある数字は栄一の年齢を表します。
・展示の下には、引き出しがあり貴重な写真などの資料が収められています。楽しい発見をしましょう。
![]() 展示の上の藍色の数字が栄一の年齢を示す数字です | ![]() 反対側から見ると写真が・・・ |
・展示物は階段状に配置されており、側面に貼られた写真がつながって見える仕組みになっています。
![]() 徳川慶喜との親交の深さを示す貴重な資料です | ![]() 渡米実業団紀念銀器 |
![]() 栄一の音声がレコードに記録されていました | ![]() 正面にある展示の側面に栄一が関係した企業や団体などの名が列記されていました |
栄一の録音された声を聞くことが出来ます。

栄一が関わった企業や団体などの名はあまりの数に写真に収まりませんでした。
企画展示室
![]() | ![]() |
今回は「没後100年 穂積陳重特集 書跡と手紙」でした。
リフレッシュコーナー

見学で疲れたら庭を眺めながらリフレッシュしましょう。
多目的室

1階入り口の左手に多目的室があります。大きなモニターに貴重なビデオが上映されていました。
青淵書屋(せいえんしょおく)
![]() | ![]() |
当館発行の展示図録、パンフレット、講演集や『渋沢栄一伝記資料』などの渋沢栄一に関する図書をお読みいただけます。
青淵商店
![]() | ![]() |
当館発行の展示図録やオリジナルグッズを取り揃えたミュージアムショップ。
晩香廬(ばんこうろ)・青淵文庫(せいえんぶんこ)
![]() 晩香廬 栄一の喜寿(77歳)を祝って1917年に清水組(現・清水建設株式会社)より贈られた洋風茶室です | ![]() 青淵文庫 栄一の傘寿(80歳)と子爵に昇格したお祝いを兼ねて、1925年に竜門社(現・公益財団法人渋沢栄一記念財団)が贈呈しました |
建物内部: 建物内は段差が多く、入り口で靴を脱ぐ必要があるため、残念ながら車いすのまま中に入ることはできません。外観見学: どちらの建物も、旧渋沢庭園内の舗装された通路から間近に外観を鑑賞することができます。
渋沢史料館本館から「晩香廬」「青淵文庫」へ向かう旧渋沢庭園内は、比較的平坦に整備されていますが、一部に砂利道や緩やかな傾斜があります。
周辺情報
渋沢×北区 飛鳥山 おみやげ館
![]() | ![]() |
東京23区初の大河ドラマ館とともにオープンした「渋沢×北区 飛鳥山おみやげ館」です。北区事業者様を中心に開発された渋沢オリジナル商品をはじめ、区内の魅力あるお土産を取り揃えています。渋沢翁の好物であるオートミールを使った食品や、幼少時代にゆかりのある藍染雑貨、新1万円札関連商品などストーリー性を感じながらお楽しみください♪
渋沢×北区 飛鳥山 おみやげ館
飛鳥山公園エプロンマーク
![]() 2023年オープンのエプロンマーク | ![]() 牛すじカレー |
公園内の開放的な店内で子供から大人まで楽しめるビストロ×カフェ×レストラン
おしゃれな空間の中、美味しく、とてもステキなランチタイムを過ごすことができました。思わず笑顔がこぼれるほど美味しく、車いすのまま食事のひとときを楽しむことができ嬉しかったです。お席を準備してくださり、ありがとうございました。
飛鳥山碑(あすかやまのひ)
![]() | ![]() |
江戸幕府の第8代将軍、徳川吉宗が飛鳥山を桜の名所として整備した功績を讃えるために、1737年(元文2年)に建てられたものです。
吉宗の功績: 当時、江戸の行楽地が少なかったため、吉宗がここに約1,270本の桜を植え、江戸っ子たちに開放した経緯が記されています。
難解な文章: 石碑の文章は「漢文」で書かれており、当時はあまりに難解だったため、江戸の人々からは**「読めない碑」**として逆に有名になってしまったというエピソードがあります。
最後に
天保11年2月13日(西暦:1840年3月16日)、現在の埼玉県深谷市血洗島の農家に生まれた渋沢栄一。
家業の藍玉の製造・販売、幼い頃から従兄の尾高惇忠に学問の手解きを受け、実に500社もの会社の起業・育成に関係し、近代日本発展にこの方ほど貢献した人物はいないのではないでしょうか。
圧倒的な業績に驚くことしかできません。渋沢史料館は誰もが楽しめる施設としてこれからも発展していくことでしょう。
渋沢史料館は、モダンな建物で雰囲気もとても素敵でした。展示全体が非常に興味深く、気付けばどんどん惹き込まれていました。ご丁寧に解説までしていただき、本当にありがとうございました!「引き出し」は車いすユーザーにぴったりの高さで、嬉しく思いました。
取材を受諾いただいた総務グループ長の加藤様、丁寧に解説いただいた館長の桑原様、ありがとうございました。
写真動画:寺川健一・小川陽一 文:小川陽一・佳山明(車いす使用者)





























