■「可能性アートプロジェクト」取材記(後編)
「可能性アートプロジェクト」の取材記、後編をお送りします。
前編では、プロジェクトが始まったきっかけや活動内容、取り組みの広がりなどについてご紹介しました。
まだご覧になっていない方は、ぜひ前編もあわせてご覧ください。
(前編はこちら)
■前編プロローグ(要約)
春の展示シーズンに合わせ、バリアフリー情報サイト「らくゆく」として「可能性アートプロジェクト」を取材しました。
障がい当事者であり、アートに強い関心を持つ私自身も、その魅力に惹かれたプロジェクトです。
TOPPAN小石川本社ビルを訪れ、担当の伊藤さんと横山さんにお話を伺いました。
【ℚプロジェクトへの取り組みから感じたこと】
―印象的なエピソード・やりがいなど―
とくに心に残っているのは、京都のお寺で展示会を開催したときのことです。お寺の方々にも協力していただき、「いい取り組みですね」と声をかけていただきました。アーティストの皆さんも、自分の作品を京都の方々や多くの海外の方々にもみていただいたことをとても喜んでくださって、理事長も京都まで足を運び、「ありがとう」と直接伝えてくださったことが忘れられません。あの「ありがとう」は自分の中で特別な響きを持ち、それからの活動の大きなエネルギーとなりました。
島根に伺ってアート作品を直接受け取った際にも、感謝の言葉をいただいたことも印象に残っています。
また、工事現場の仮囲いへアート掲示をするプロジェクトでは、現場で子どもが「あ、くじらだ!」とアートを指をさして喜んでくれていて、その工事を現場で担当していた社員の皆さんからも「いい取り組みをしているね」と話せるなど、参加してる全員で、やりがいを自然と感じられることが、この仕事の印象的なところというか、特徴なのかなと思います。
シンプルな「ありがとう」と共に社会に役に立てているという実感が得られていることが私にとって大きいのかもしれません。
―今後の展望―
今後は、賛同していただく企業をさらに増やし拡大させていただくとともに、結果として関連受注金額がさらに増えていくことを目指しています。数字を伸ばすこと自体がゴールではありませんが、TOPPAN内でも本プロジェクトの重要性がますます高まり、活動が長く存続することで、より多くのアーティストに還元ができると考えています。それは、理事長が願った「障がいのある方が自立できる社会」への貢献にもつながるはずです。今後も賛同していただける企業を増やし、取り組みをさらに広げていきたいと思っています。
人財開発という観点でも、「ゼロから新しい事業が立ち上げる」という経験は、これからの社員にとって大きな財産です。プロジェクトに関わった社員が、自ら考え、提案し、受注までつなげる成功体験を積み、さらに結果として社会課題解決の一助にもなることでやりがいや達成感を得てくれることがとても嬉しく思います。仮に私たちがこのプロジェクトの担当から去ることがあっても続いていくような、「会社に、社会に何かを残せたら」とも思います。
プロジェクトが始まって8年の歩みの中で、社内でも「あ、この作家さん知っている」「私のお気に入りのアーティスト」という声も聞こえるようになりました。
今回、最新の社内投票では投票時に票を送ったアーティストに社員から応援コメントを送れるようにしました。結果、約7,000件の応援コメントが集まり、送られたアーティストひとりひとりに気持ちを届けられるよう、準備中です。残念ながら選ばれなかったとしても「自分の作品を誰かが見てくれている」――そんなふうに思ってもらえたらと考えています。

展示!
3月末に設置され、4月からまた新たなアートが皆さまをお迎えいたします。
ぜひこの機会にご鑑賞いただき、「新たな可能性」に出会ってみてはいかがでしょうか。また、次回の作品募集にもぜひご参加ください。
取材後に
取材後は、同じビル内にある【小石川テラス】へ伺いました。美味しくてヘルシーなランチをいただき、
広々とした店内は車いすでも入りやすく、とても素敵なひとときでした。

ランチの後には【印刷博物館】を見学し、貴重な学びを得ることができました。
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どちらも、どなたでもご利用いただけます。みなさんもぜひ!

伊藤さん、横山さん、ご対応いただいたみなさん、この度はご丁寧にご対応いただき本当にありがとうございました!
心温まる時間と、希望を感じるワクワクのひとときを過ごすことができました。
次回は、「障がい者アート協会」の方にお話を伺います。
写真:小川陽一・寺川健一 文:佳山明(車いすユーザー)






