車いすユーザーにとって、キャンプはハードルを感じるものかもしれません。しかし最近では、バリアフリーのキャンプ場やグランピング場が増えています。

この記事ではトイレやシャワー室などをチェックし、車いすでも快適に過ごせる施設を5つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。


<目次>

  1. <はじめに>宿泊スタイルを決めよう!
  2. 【山梨】プライベース河口湖
  3. 【千葉】あさひシーサイドコテージ
  4. 【大阪】かいづかいぶきヴィレッジ
  5. 【神奈川】ウェルキャンプ西丹沢
  6. 【栃木】日光だいや川公園オートキャンプ場

<はじめに>宿泊スタイルを決めよう!


テントでのキャンプの写真

テント

コテージでのキャンプの写真

コテージ

グランピングでのキャンプの写真

グランピング

テントやコテージなど、どのようなスタイルでキャンプを行うか悩むこともあるでしょう。まずは、キャンプ場で見かける代表的な3つの宿泊スタイルと、それぞれの特徴を解説します。
1. テント泊

自然をダイレクトに感じられる、キャンプの醍醐味が詰まったスタイルです。車いすユーザーの方は、車をテントに横付けできる「オートサイト」を選ぶと安心でしょう。平坦な芝生や、整地がされた場所を選ぶと、設営や移動の負担を軽減できます。
2. コテージ・トレーラーハウス泊

コテージやトレーラーハウスでのキャンプは、キャンプ場の中の建物に宿泊するスタイル。トイレやお風呂などの水回りが室内にあるため、キャンプ初心者でも安心です。「コテージ」はキッチンやトイレ、風呂を完備した一軒家タイプ。「トレーラーハウス」は車両を住居化したもの。どちらもバリアフリー対応の施設を選ぶのがポイントです。
3. グランピング施設泊

「グラマラス(魅惑的な)」と「キャンピング」を組み合わせた言葉が語源のグランピングは、その名の通り、キャンプの醍醐味とホテルの快適さのいいとこ取りのスタイルです。テントの設営や片付けの必要がなく、空調完備の室内で過ごせるため、体力に不安がある方や体温調節が難しい方でも、ハードルを下げてアウトドアを楽しめます。


【表】車いすにおすすめのキャンプ・グランピング場5選


施設名場所宿泊スタイルポイント
プライベース河口湖山梨トレーラーハウスバリアフリーに力を入れたトレーラーハウス。1日1組のプライベート空間でのんびり!
あさひシーサイドコテージ千葉コテージ海の近くでのキャンプならここ!車いすユーザーだけでなく介助者もくつろげるように工夫が凝らされたコテージ。
かいづかいぶきヴィレッジ大阪テント・グランピング施設グランピングデビューにピッタリ!宿泊者が無料で利用できる「いぶき温泉」には介助のしやすい貸切風呂も。
ウェルキャンプ西丹沢神奈川テント・ログハウス・コテージ都心から車で約1時間半。バリアフリーのログハウスは快適。
日光だいや川公園オートキャンプ場栃木テント・キャビン公営できれいなキャンプ場。バリアフリーのキャビンでは障害者手帳の割引が利用できる!

【山梨】バリアフリーキャンプと言えばここ!プライベース河口湖


プライベース河口湖の外観
トイレとシャワー室の内装写真

★こんな車いすユーザーにおすすめ★

  • 初めてキャンプに挑戦する人
  • 人目を気にせずキャンプをしたい人
  • 手ぶらでキャンプをしたい人

山梨県の河口湖付近にある「PRI-BASE(プライベース)河口湖」は、「体にハンディのある人にもキャンプの楽しさを知ってほしい」という思いからスタートしたキャンプ場です。
1日1組限定のプライベートな敷地内には、常設テントとトレーラーハウス。テントを張る手間がないため、キャンプ初心者でも安心です。トレーラーハウスの入口はスロープになっており、内部は車いすで利用できるトイレやシャワーチェア完備のシャワー、座ったまま使えるシンク・洗面所が備わっています。さらに電動ベッドや床ずれ予防のエアマットも導入。「置き型手すり」が備品にあるなど、バリアフリーへの行き届いた配慮が、キャンプ初心者へ安心感を届けてくれます。
敷地内は自然の風合いを残しつつも、車いすの移動に配慮したウッドデッキが配置されているため、移動の負担を軽減しながらアウトドア気分を存分に味わえます。焚き火台や調理器具などの備品も無料で借りられるため、手ぶらで訪れることができるのもうれしいポイントです。
富士山の絶景を眺めながら、誰にも気兼ねすることなく非日常を過ごせる、車いすユーザーのアウトドアデビューにおすすめしたいスポットの一つです。公式HPにはキャンプ場の施設を紹介した動画がありますので、トイレやシャワー室の様子など、事前にチェックしてみてくださいね。
公式HP:PRI-BASE河口湖


【千葉】海を眺めて過ごそう!あさひシーサイドコテージ


あさひシーサイドコテージSEAの外観
電動ベッド
トイレの写真 左右に手すり

★こんな車いすユーザーにおすすめ★

  • 海を眺めながらキャンプがしたい人
  • プライベートな空間でキャンプがしたい人
  • 家族や友人など複数人でキャンプがしたい人

千葉県旭市の海近くにある「あさひシーサイドコテージ(あさひベース)」は、プライベート感あふれる「sea」「sun」「sky」3つのコテージを備えた施設です。バリアフリー対応の「sea」はすべり止めの施されたスロープ付きのコテージで、寝室には電動ベッドを完備。取り外し可能な扉を備えた広いユニットバスや、シャワー用車いすも用意されています。当事者はもちろん、介助者の負担も軽減する工夫が詰まったコテージです。
目の前に海が広がる最高のロケーション。車いすのままウッドデッキに出て、心地よい潮風を感じながらBBQを楽しめるほか、花火や焚き火ができるのも大きな魅力です。目の前の海辺へ車いすで降りることは難しいですが、オーナーが「車いすでも行ける近隣の砂浜」を紹介してくれるので安心。多くのリピーターに愛される、海辺の開放感と非日常を楽しめるキャンプ場です。
公式HP:ドレッシーライフあさひシーサイドコテージ


【大阪】グランピングならここ!かいづかいぶきヴィレッジ


グランピングのイメージ写真

※写真はイメージです

★こんな車いすユーザーにおすすめ★

  • 関西に住んでいる人
  • グランピングでのキャンプを希望している人
  • 温泉が好きな人

大阪府貝塚市の「かいづかいぶきヴィレッジ」は、収穫体験や乗馬体験、BBQなど、広大な自然の中で多彩なアクティビティを楽しめる施設です。
テント区画もありますが、おすすめなのはグランピングエリアでの宿泊。バリアフリー設計の「8mドームテント」では、車いすでもストレスなく旋回できるスペースや電動ベッドが備わっており、ゆったりと過ごせます。エアコンも完備されているため、体温調節が難しい方でも快適にアウトドア体験ができるのが魅力です。「初めてのグランピングだけど、快適」との口コミも多く挙げられています。
また、宿泊者が無料で利用できる天然温泉「いぶき温泉」には、介助のしやすさを考慮した「貸切風呂」があり、負担少なく温泉を楽しむことができます。
公式HP:かいづかいぶきヴィレッジ/いぶき温泉


【神奈川】都心から近い!ウェルキャンプ西丹沢


親子で川釣りをしている写真 キャンプのイメージ

※写真はイメージです

★こんな車いすユーザーにおすすめ★

  • 都心から近い場所でキャンプがしたい人
  • にぎやかな場所でキャンプがしたい人
  • いろいろなアクティビティを体験したい人

都心から1時間半。神奈川県山北町にある「ウェルキャンプ西丹沢」は、広大な敷地と豊かな自然、露天風呂を誇る、規模の大きなキャンプ場です。
キャンプ場内にはバリアフリートイレがあるのでテント泊もできますが、車いすユーザーにおすすめなのが、バリアフリーに対応した「ログハウス」での宿泊。ログハウスの入り口にはゆるやかなスロープが設置されており、車いすでスムーズに移動できます。ログハウス内にはトイレやお風呂もあるので安心。入浴用のバスボードもありますよ。
また、キャンプ場内には、釣り堀やドッグランといったアクティビティも充実しており1日では足りないという声も。朝食に予約できる焼きたてパンも人気です。
公式HP:ウェルキャンプ西丹沢/ログハウス360度カメラ


【栃木】障害者手帳割引も!日光だいや川公園オートキャンプ場


キャンプ飯のイメージ写真

※写真はイメージです

★こんな車いすユーザーにおすすめ★

  • 整備の行き届いたキャンプ場がいい人
  • 障害者手帳割引を利用したい人
  • 子ども連れでキャンプをしたい人

栃木県日光市にある「日光だいや川公園オートキャンプ場」は、広大な都市公園内に位置し、公営ならではの整備の行き届いた環境が魅力のキャンプ場です。
おすすめなのがバリアフリー対応のキャビン。建物入り口のスロープはもちろん、バリアフリートイレや広い脱衣所・バスルーム、車いすでも利用できるキッチンを完備しています。障害者手帳の提示でバリアフリー対応キャビンが1泊24,500円→19,500円で利用できるのもうれしいポイントです。
また、テント利用のキャンプサイトでも、車を横付けできるオートサイトは平坦に整地されており、車いすでの移動がスムーズ。共有スペースのサニタリー棟には、清潔で広々としたバリアフリートイレが配置されています。
利用者からは「県営施設なので料金がリーズナブル。設備がきれい!」「遊具があるのでファミリーキャンプにぴったり!」という声が。日光観光の拠点としてもアクセスがいいキャンプ場です。
公式HP:日光だいや川公園オートキャンプ場/バリアフリー対応キャビンの見取り図


まとめ


キャンプと聞くと「車いすでは難しそう」と思われがちですが、それはもう過去のこと。最新のグランピング施設や、バリアフリー仕様のコテージ、トレーラーハウスなどを選べば、負担を最小限に抑えながら、大自然を存分に味わうことができます。大切なのは、自分に合った施設を選ぶこと。この記事で紹介したキャンプ場を参考に、ぜひアウトドアに挑戦してみてください。