3年ほどこの仕事に携わり、恥ずかしながらパラリンピックを見たことがなかった。

そして東京2021。感動の連続で涙腺崩壊、この感動は、涙の理由はいったいなんだろう?

 

国枝選手が優勝してコーチたちと、泣きながら抱き合った。

長年、走り続けたフィアンセへ、伴走者からプロポーズ。※女子200メートル予選にて

ボッチャ、杉村選手の雄たけび。

グッとくる場面がたくさんありすぎて、言葉ならないパラリンピックのチカラ。

 

すべてが、心を揺さぶる体験だった。

 

<パラリンピック選手団のバス>

仕事の帰り道、少し寄り道して、

開会式会場へ向かう選手に、沿道から手を振った。

「全身で」振り返してくれて。 そして涙があふれた。

どこの国の選手かわからなかったが、そんなのはどうでもいい。

記録と、結果と、何より自分自身へ挑戦する、選手がカッコ良かった。

私も、あんなふうに、強くありたい… とも、思った。

本当の強さって、なんだろう? とも、思った。

 

とにかく、底抜けに明るく元気な選手たち、「すげぇ」と思った。

 

<車いすランナー>

楽しみにしていた車いすマラソン。

近くに用事があったので、早く出てパシャリ。

見れたのは一瞬だったが、すごいスピードで目の前を駆け抜けていく。

本当に、思ったより、全然、迫力が、あった…

ゴー ゴゴンみたいな音がしていて、衝撃だけですごそう。 

よくよく考えてみて。実は坂だらけの東京。

42.195キロを手で進むって、すごい!

 

すぐ近くに電動車いすに乗ったお子さんが選手を見ていた。

おじさん(私)は思ったよ。

「この選手の走りは、きっとこの子の心に、勇気に、感動に、きっと火を灯すのだろう!」

って。

 

でもね、君はきっとこう思ってたよね。

「おぉ… なんか… すごい…」

 

そして、選手はきっと、こう思ってた。

「カーブ… スリップに注意して… 次の…」

 

パラリンピック、みんなの、それぞれの一歩、自分への挑戦を見て、

湧き上がる勇気と、感動をもらったのは、私たちだった。

大悟と洋介

 

<JR信濃町駅>

JR信濃町駅と都営大江戸線A2出口は国立競技場への最寄り駅。

▮信濃町駅写真