らくゆくでは、さまざまなお出かけスポットを訪れた様子などをYouTube動画でも発信しています。今回の記事では、動画を作成している方にはぜひ知っておいてもらいたい、動画のアクセシビリティ面での工夫についてご紹介します。


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動画の長所、注意点について改めて考える

動画は、写真や文章だけでは伝えにくい雰囲気や動きを、わかりやすく届けられる手段です。  
例えば、施設内の通路の広さや段差の有無、エレベーターまでの動線、人の混雑具合などは、写真や文章だけでは伝わりにくいことがあります。動画であれば、実際に移動している様子を見せることで、現地の雰囲気や使いやすさをより具体的に伝えられます。
一方で、視聴する人の状況によっては、動画だけでは十分に情報が伝わらないこともあります。
例えば、音声による説明がなく、映像だけで施設の様子を紹介している場合、視覚障がいのある方には内容が伝わりにくくなります。また、会話しているシーンで字幕がない場合、聴覚障がいのある方には内容が伝わりにくくなります。
これは障がいのある方に限った話ではありません。例えば、電車の中など音が出せない場所で、動画を見たいのに、イヤホンを忘れてきてしまった。ヨガの動画を見ながらポーズの練習をしているとき、ポーズによっては画面が見られない。
このような場面は、障がいの有無にかかわらず、誰にでも起こり得ます。
らくゆくでは、動画を発信する際に、内容をできるだけ多くの方へ届けられるよう工夫しています。

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工夫① YouTubeの字幕機能で音声情報を伝える

らくゆくで発信している動画では、YouTubeの字幕機能を使い、音声情報を文字として表示できるようにしています。
これにより、聴覚障がいのある方や、音が出せないシチュエーションでも内容を理解できるほか、日本語以外の言語を使う方でも、自動翻訳機能が利用できるようになります。
アクセシビリティは障がいのある方のみに関係することではなく、誰にとっても使いやすくなることなんですね。

YouTubeの動画再生画面の例。車いすのらくゆくスタッフ佳山が屋外の案内板の前で笑顔で映っており、画面下部には英語の字幕『Good morning! Today I've come to Kasai Rinkai Park. This is what I'm』と、日本語の字幕『おはようございます 今日は 葛西臨海公園に来ました』が重なって表示されている様子。

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工夫② 概要欄に代替テキストを掲載

字幕のほかに、概要欄に動画の内容を文字で説明する「代替テキスト」の記述も行っています。第1回の記事でもご紹介したとおり、視覚障がいのある方の中には、スクリーンリーダーという読み上げソフトを使ってWeb上の情報を確認している方がいます。動画を再生しても音声だけでは内容を理解できない場合、このテキストを読むことで理解できるようになっています。
また、代替テキストにはタイムラインも併記しており、クリックすることで見たい場面にジャンプすることも可能です。これは視覚障がいのない方にとっても便利な機能ですね。

YouTubeの概要欄のキャプチャ。0:00 雲の多い青空を背景に、観覧車が見える。リボン型の字幕「葛西臨海公園バリアフリー探訪記」のように記述されている。全文はページ下部の関連リンクから

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さらに伝わりやすくするために:音声解説の活用

らくゆくでは視覚障がいのある方向けに動画に代替テキストを入れていますが、この方法では、まず動画を再生し、その後で概要欄の説明を確認する必要があり、利用者にとって手間が増えてしまう場合があります。理想を言えば、動画を2種類用意し、視覚障がいのある方向けの動画には、ところどころに音声解説を入れることができれば、とてもわかりやすい動画になります。ただし、動画の中で常に会話やナレーションが入っている場合、音声解説を追加する時間が足りないことがあります。そのような場合には、映像を一時的に停止し、その間に音声解説を入れる方法もあります。
これについては、「電話リレーサービス」の事例をご覧いただくと、映像情報を音声で補足する方法がイメージしやすくなります。

© 日本財団電話リレーサービス

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まとめ

動画を発信するときの工夫と、誰に、どんな場面で役に立つかをまとめると、以下の表のようになります。

工夫主に役立つ人・場面期待できる効果
字幕を付ける聴覚障がいのある方、音を出せない場所にいる方会話やナレーションの内容を文字で確認できる
映像内容の説明を概要欄に書く視覚障がいのある方、動画内容を短時間で確認したい方映像に含まれる情報をテキストで把握できる
タイムラインを付ける必要な場面だけ見たい方目的の場面に移動しやすくなる
音声解説を入れる視覚情報を音声で知りたい方映像で起きていることを音声で補足できる

これを読んでいる方の中に、個人や企業で動画を発信している方がいましたら、ぜひこれらの工夫を行ってみてください。誰かにとって見やすい・わかりやすい工夫が、結果として多くの人にとって使いやすい情報発信につながっていくはずです。
すべてを一度に対応するのは難しいかもしれません。まずは、次の3つから始めてみるのがおすすめです。

  • 自動字幕を確認し、誤字を修正する
  • 概要欄に動画の内容を3〜5行で書く
  • 長い動画にはタイムラインを付ける

これからもらくゆくでは、情報を必要とする方により届きやすいサイトを目指して、改善を続けていきます。

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関連リンク

 

文:ノア