スマートスピーカー(Amazon Echoなど)は、単に生活を便利にするだけでなく、視覚障がい者の日常の小さなストレスの解消にも役立ちます。
この記事では、前編に引き続き、スマートスピーカーのより詳しい活用法について視覚障がい(弱視)当事者の視点から紹介します。
スマートスピーカーの基本的な解説や初期設定については「基本編」をご覧ください。
視覚障がい者のためのスマートスピーカー活用法~基本編~
目次
- 【動画】まだまだ広がる、スマートスピーカーの可能性
- 「定型アクション」を使うと、毎日の操作がもっと便利に
- 在宅ワークも「声の力」が助けになる
- 「呼びかけ」機能で家族や友人と気軽にコミュニケーション&安全管理
- 家電とリンク(スマートホーム化)すれば、リモコン操作のストレスも解消
- おまけ
- まとめ
【動画】まだまだ広がる、スマートスピーカーの可能性
スマートスピーカーの機能は、天気やニュースを音声で教えてくれる、電子書籍を読み上げてくれるといった機能だけにとどまりません。
より高度な設定や、他のアイテムを組み合わせることで、以下の動画のような便利さと楽しさがもっと広がります。
「定型アクション」を使うと、毎日の操作がもっと便利に
スマートスピーカーを生活でもっと活用したい場合は、「定型アクション」をマスターしておきましょう。
「定型アクション」機能は、特定の呼びかけや時間帯をきっかけに、音楽やニュース、ラジオを流すように設定できます。
例えば、夜のいつも寝る時間に好きな音楽を自動的に流したり「アレクサ、おやすみ」などの声かけをしたりすることで、天気予報やニュースを聴けるようになります。

▲スマホのアレクサアプリでの定型アクション設定の流れ。寝る前や作業開始時などの目的に合わせて呼びかけ方や時刻を決め、スピーカーで再生する内容を選択していきます。
在宅ワークも「声の力」が助けになる
障がいがあると、自宅で仕事をするという選択をする人もいるかもしれません。
そんなときにもスマートスピーカーが役立ちます。
例えばGoogleカレンダーに予定を記入して、Alexaアプリと連携させれば、「アレクサ、今日の予定は?」と話しかけるだけでその日の予定を読み上げたり、ディスプレイに表示してくれたりします。
また、Alexaアプリ内にある「リマインダー」に日付や時間を指定して、大事な予定や日々のルーティンを入力しておくと、その時間に音声で教えてくれます。

「平日はこの時間から業務開始」「この日は大事なオンライン会議があるから、忘れないようにしなければ」といった予定の管理が、紙のスケジュール帳の読み書きが難しくなってきても可能になります。

ちなみに、アレクサにはタイマーも付いているので、お昼ご飯や休憩時のお茶の準備でも大活躍です!
「今からでも25分集中して作業しよう」と思ったときに、声ですぐにセットできる使い方も便利です。
「呼びかけ」機能で家族や友人と気軽にコミュニケーション&安全管理
実はスマートスピーカーは、電話のようにも使えます。
家族や友人が同じメーカーのスマートスピーカーを持っている場合、アプリで「呼びかけ」の設定をしておくと、「アレクサ、○○に呼びかけて」と話すことで音声通話ができます。
スマホ操作をしなくても、気軽に家族や友人との会話を楽しめるほか、いざというときの安否確認にも役立つでしょう。

▲呼びかけ時に表示される画面
また、Amazon Echo Showシリーズなどの画面付きの機種なら、音声だけでなくビデオ通話も可能です。
身近な人に、買ったもののパッケージを見せて「この賞味期限はいつまで?」と確認する習慣がある人には便利です。
Amazon Echo Showシリーズの詳細はこちら
家電とリンク(スマートホーム化)すれば、リモコン操作のストレスも解消
視覚障がいがあると、家電の操作も難しいと感じるときがあります。
例えば、リモコンのボタンや画面を確認しづらい、あるいはリモコン自体を探すことにさえ一苦労というケースもあるかもしれません。
その場合、スマートスピーカーが手助けをしてくれます。
私はアレクサをエアコンと部屋の照明にリンクさせて、「アレクサ、電気をつけて」「アレクサ、エアコンの温度を26度にして」と声だけで電源のオンオフや基本的な設定ができるようにしています。これならリモコンを探したり、ボタン操作に毎回悩む必要はありません。
ただし、家電とスマートスピーカーを接続するために、「スマートリモコン」などの機器が別途必要になる可能性があるので、手持ちのスマートスピーカーがどんなスマートリモコンに対応しているのか確認しておきましょう。

▲私は「SwitchBot ハブミニ」を使用中。コンパクトで壁掛けにもできるところが気に入っています
主なスマートリモコン
| 商品名 | 対応スマートスピーカー | 特徴 | 価格 |
|---|---|---|---|
| SwitchBot ハブミニ | Amazon Alexaシリーズ Google Nestシリーズ Apple HomePodシリーズ | エアコン、テレビ、照明などの赤外線リモコンのデータを専用アプリ一つでまとめて管理、操作可能。リモコンの紛失や電池切れを気にせず家電の操作OKに。 | 5,489円(税込) |
| Nature Remoシリーズ | Amazon Alexaシリーズ Google Nestシリーズ 他 | リモコンなしで専用アプリから外出先でもエアコンやテレビのスイッチ調整ができます。 省エネに配慮した機能で環境や電気代も安心。 | 4,980円~(税込) |
おまけ
Amazon Echoでは、生活を便利にする機能だけでなく、音声によってちょっと生活が楽しくなる工夫もされています。
例えば帰宅したときに「アレクサ、おやすみ」や「アレクサ、ただいま」とシーンに合わせて挨拶すると、「明日も良い一日を」「おかえりなさい」などと返事をしてくれます。
挨拶の内容によっては、返事が日替わりになることもあるので、毎日話しかけるのがちょっと楽しみになります。
まとめ
スマートスピーカーは、使い方次第で身の回りの管理だけでなく、コミュニケーションや仕事の効率化の助けにもなります。
私自身も、「こんな便利な使い方もあるのか!」と驚くことがたくさんありました。
今後もさまざまなデジタル資源を活用して「ラクに頑張れる」生活を追求していきたいと思います。
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文・写真・動画/野崎恵美子(網膜色素変性症)
