東京2020パラリンピック競技大会の開催から5年を迎えた2026年8月28日、国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長が東京都庁を訪問し、小池百合子東京都知事と面会しました。
面会では、東京2020大会が遺したレガシーや共生社会の推進、パラスポーツの未来について熱のこもった意見交換が行われました。

小池百合子東京都知事と対談する国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長

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東京大会のレガシーは生き続けている

面会冒頭、小池知事は「パラリンピックからあっという間に5周年となりました。選手の皆さんが障がいを乗り越えて挑戦する姿は今も多くの方々の脳裏に焼き付いています」と挨拶。面会直前に訪れた有明アリーナでの体験に触れ、地域や子供たちへのパラスポーツ普及・障がい理解が進んでいる現状を報告しました。

笑顔で話を聞くアンドリュー・パーソンズIPC会長
身振り手振りを交えて語る小池百合子東京都知事

これに対しパーソンズ会長は、「東京という街は私にとって特別な場所であり、パラリンピックムーブメントに関わる全ての人にとっても大切な場所です」と再訪の喜びを語りました。さらに、「未曽有の困難の中で開催された東京大会の成功は格別なものでした。これから大会を招致する都市のリーダーに会う際、私はいつも『東京こそが我々を導く輝かしい先例だ』と紹介しています」と述べ、東京大会がパリや2028年ロサンゼルス大会へと続くインスピレーションの源になっていると強調しました。

談笑するアンドリュー・パーソンズIPC会長と小池百合子東京都知事

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次世代へのインスピレーションとリーダーシップ

パーソンズ会長は同日午前に有明アリーナで14〜15歳の車いすバスケットボール選手たちと交流した際のエピソードを紹介。「なぜパラスポーツを始めたのか尋ねたところ、『東京大会で日本代表が活躍する姿を見て触発された』と答えてくれました。東京大会は確実に若者へインスピレーションを与えています」と笑顔を見せました。
また、小池知事の長年にわたるパラスポーツへの貢献に対して「小池知事は強いリーダーシップを体現されており、パラムーブメントの最大のチャンピオンです」と深い感謝を表明しました。

並んで笑顔で立つアンドリュー・パーソンズIPC会長(左)と小池百合子東京都知事(右)

意見交換では、テクノロジーやバリアフリーの進化に関しても話題が及び、技術は勝敗だけでなく人々の生活の質(QOL)を高めるために役立ってこそ真の価値を発揮するとの認識で一致しました。

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記念品の交換と共生社会への誓い

小池東京都知事から手提げ袋入りの記念品を受け取るアンドリュー・パーソンズIPC会長
贈られた記念品の額を一緒に手にして並ぶアンドリュー・パーソンズIPC会長と小池東京都知事

会談の最後には記念品の交換が行われ、小池知事からは伝統工芸品の江戸切子が贈られました。両者は今後も連携を強化し、パラスポーツの更なる普及と共生社会の発展に向けて邁進することを確認しました。

表敬訪問を終え、晴れやかな表情で会場を後にするアンドリュー・パーソンズIPC会長と小池百合子東京都知事

表敬訪問を終え退場するIPCパーソンズ会長と小池都知事

 

IPC アンドリュー・パーソンズ会長 プロフィール

氏名アンドリュー・パーソンズ(Andrew PARSONS)
役職国際パラリンピック委員会(IPC)会長(2017年~/2025年9月に3期目再選・任期4年)
生年月日1977年2月10日(49歳)
国籍・出身ブラジル・リオデジャネイロ
言語ポルトガル語、英語、スペイン語
主な経歴
  • ブラジルパラリンピック委員会 事務局長(2001~2009)
  • ブラジルパラリンピック委員会 会長(2009~2017)
  • IPC 理事(2009~2013)
  • IPC 副会長(2013~2017)
  • リオ2016大会組織委員会 評議員
  • 東京2020大会 IOC調整委員会 委員
主な受賞歴
  • フェアプレー賞(2004年 アテネパラリンピック大会、国際フェアプレー委員会)
  • リオブランコ国家勲章(コマンダー)
  • 旭日大綬章(2025年)
学歴フルミネンセ国立大学(マーケティング・コミュニケーション学士号)

写真・文:小川陽一