世界的アーティスト・草間彌生さんの訃報を受け、東京都庁の南展望室を訪れました。

東京都庁南展望室内に設置された黄色の『おもいでピアノ』と集まる人々
東京都庁南展望室の窓から見下ろす新宿の街並みと高層ビル群"

ここには、草間さんがデザインを手がけた鮮やかな黄色のストリートピアノ「おもいでピアノ」が設置されています。一面に黒い水玉模様があしらわれたその存在感は、いつも多くの来場者を惹きつけてきました。

この日、ピアノの脇には静かに花と追悼のメッセージが添えられていました。

都庁おもいでピアノの案内板と、その脇に置かれた白い花束や追悼メッセージ
「追悼 世界的な前衛芸術家であり、名誉都民の草間彌生氏のご逝去を悼み、謹んで哀悼の意を表します。 東京都知事 小池百合子」と書かれたカードと献花

都心の景色を見渡す展望室で、黄色と黒のコントラストとともに佇むその姿は、最期まで創作に情熱を注ぎ続けた草間さんの強い生命力を物語っているかのようです。

黄色地に黒い水玉模様が施された『おもいでピアノ』の正面全体
側面から見た『おもいでピアノ』と背景に広がる展望室内のショップ

鮮烈な色彩とメッセージを残して旅立った草間さん。彼女が遺したアートは、これからもこの場所で訪れる人々の心に寄り添い、響き続けていきます。

写真・文:小川陽一