大学の後輩達と車にのっていた時に
「先輩、先輩はかなり安全運転ですねー、
 いつもこんな感じですか?
 前のもたもたしてる車イライラしません?」
と言われた。
「お前らの命預かってるからな」
と、言ったが本当は他に別の気持ちがある。

私の叔父は戦争中特攻隊の教官だった。
終戦を迎え教え子が
命をおとしたことを悔やみ
終戦3日後飛行機にのり自爆したのだ。
祖母は狂乱し生涯その悲しみは癒えなかった。

その叔父に顔が似ている兄が脳幹梗塞で他界した、
やはり母は取り乱し、今も悲しみは癒えない

そんな中、最後まで私が母を見ていなければと強く思うのだ。
私が先に逝くことはできないのだ。

スピード違反、煽り運転そんな行為がなくなる世の中にならないかなーと思う。

文/大悟 絵/しんパパ