2021年10月、新型コロナウイルスの緊急事態宣言も明け、電車で日帰り秩父旅を敢行。
西武池袋線の最寄り駅より飯能方面の各停「DRAEMON GO!」に乗り飯能駅まで揺られるが、車内はスカスカの状態で快適。
飯能からは、同ホームの2番線に既に入線済みのホワイトカラーの西武秩父線「西武秩父行き」に乗り換える。

▼西武秩父線の車両
西武秩父線の車両。2012年6月30日改正までこの車両は快速急行として池袋駅から長瀞駅・三峰口駅まで乗り入れ運用をしてました
手前が先頭車両となるので、運転台かぶり付きの鉄オタは手前に乗車しましょう。車内は殆どがボックス席だが、フリースペースやベンチシートも有るので、お好きな所に乗りましょう。なお車内にはトイレがあるが、和式なので車椅子では無理かと思われます。
約2時間かけて西武秩父駅に到着するので、エレベータで2Fに上がり、コンコースを渡って改札まで降ります。

▼西武秩父駅
西武秩父駅の正面の風景。駅舎のデザインは現代的でありながら、どこか和の趣も感じられ、秩父という自然豊かな地域の玄関口にふさわしい雰囲気です
▼改札内には車椅子用トイレも有ります。
バリアフリートイレの外から中を撮った写真。手すりや広いスペースが設けられているため、車いす利用者やお年寄り、小さなお子様連れの方にも使いやすい設計となっています
まだ11時なのでランチには早いので、改札を出て「武甲酒造 柳田総本店」さんへGo!

▼武甲酒造 柳田総本店
武甲酒造 柳田総本店の正面の写真。伝統的な日本家屋の造りで、瓦屋根や格子戸、そして杉玉が吊るされていて、秩父の有名な酒蔵で長い歴史と地域に根付いた伝統を感じます

町を散策したいので、約20分の道のりを徒歩で移動(幅広の踏切が待ち受けているので、万が一の事を考えると一人で渡るのは避けたほうが無難)。
お店の入り口は、木製の手動引き戸(歴史の重み)を開けると、「アルコール消毒をお願いします」「ゆっくり見てってください」と社長さんが声を掛けてくれます。
しかし目的は利き酒なので、検温して仕込み室に入れてもらい、9種類ほどのお酒を社長さんの説明を受けつつセルフサービス式で試飲。苦手な辛口から攻めましたが、甘めで「旨い!」。結局、4本お土産で買って行きました(前日はYouTuberフ◯ちゃんが来店してたので、本サイトを宣伝できたのに…)。

▼ほろ酔いを外気で覚ましつつ10分弱で「秩父神社」に到着。
秩父神社御本殿正面の写真。歴史と格式を感じさせる立派な社殿のたたずまいが印象的です。木彫りの装飾や屋根の曲線が非常に美しく、伝統的な日本建築の素晴らしさが伝わってきます

参道は石畳!

▼本殿への階段の右横の社務所脇に車椅子用スロープで上に上り参拝。
平成殿・社務所の横にある車いす専用スロープの写真。正面から行くと階段があるので平成殿・社務所横にある車いす専用スロープから御本殿へ行きます。日本の伝統美や自然との調和が感じられます

お腹も空いてきたので、西武バスで西武秩父駅行き(KN)に乗って駅に戻り、駅直結の温泉・お土産・フードコートが一緒になった「祭の湯」の「焼肉ホルモンほうりゃい苑」さんでホルモン

▼祭の湯
西武秩父駅前温泉 祭の湯 正面の写真。和風の立派な門構えと鮮やかな暖簾が印象的で、建物の外観も落ち着いた色合いで、どこか懐かしい日本の雰囲気を感じさせてくれます▼フードコート
西武秩父駅前温泉 祭の湯 フードコートの写真。天井には鮮やかな装飾が施され、赤い提灯が並んでいて、お祭りのような楽しい雰囲気を感じます▼ホルモン焼き
ホルモン焼き。プリプリ、コリコリとした独特の食感が特徴。噛みしめるごとに旨味が染み出し、焼くとその脂がジュワッと溢れ出し、噛むたびに旨味が広がります

それと、先程試飲した「武甲正宗」で軽く腹ごしらえです。ちなみに席は間隔が広いので車椅子でも難なく移動可能でした。もちろんフードコートの味噌ラーメンでシメます。染みますわ~(食券式)。

▼味噌ラーメン
味噌ラーメン。チャーシューは柔らかでジューシー、わかめやメンマ、コーン、海苔などが加わり、食感や風味が楽しめます
祭の湯でお土産と時間調整をしてカウンターで本醸造の利き酒セットを飲み干し、いざ第二の目的の新型特急「Laview」へ乗車。

▼Laviewの外観
特急ラビューの外観。有名な建築家・妹島和世さんがデザインをしたことで話題になり、「未来のリビングルーム」をイメージしたやさしい丸みと都市や自然の風景に溶け込む斬新な見た目が特徴です▼Laviewの車内
特急ラビューの車内。左右の窓が広く設計されており、車内全体にやわらかな光が入り、移りゆく景色を存分に楽しめる開放感があります。車椅子スペースは広々とした空間で圧迫感がありません

特急ホームへは直接スロープで上れました。
事前にチケットレスサービス「Smooz」にて予約してあったので、出入り口に近い席を確保できました。
なお、通路は大変狭いので、車椅子の通行は不可で、先頭(飯能からは進行方向変わります)1号車のみ車椅子スペースを設けてあります。車内には車椅子用トイレも有るので大変便利です。

▼車椅子トイレ
特急ラビューの車内にバリアフリートイレがあります。車いす利用者が余裕をもって移動できる十分な広さが確保されており、誰もが使いやすいように配慮された空間です

お酒が好きな方・電車が好きな方は是非秩父へ行ってみてはいかがでしょうか。

 

写真・文/尾道 勝也