週刊連載エッセー (1月10日)

娘が結婚するとき、お相手の鹿児島のご両親にお願いしました。
「私たちのことを、ファーストネームで呼んでほしいのですが」と。並木さんのお父さん、お母さんではなく。幸い快諾して下さり、お互いを名前で呼ぶことに。長男の結婚のときも同じ。当時青森県のご両親にもお願いしました。
考えてみれば子ども同士が結婚したわけですが、親世代は似た時代を一生懸命生きてきた同世代同士。話題も共通、共感できることがいっぱい。「家族になろうよ」は福山雅治さんのすてきな歌ですが、親も子の結婚を機に「友達になろうよ」と思うのです。
北と南のご両親でしたが子ども抜きで、親だけでお酒を飲んだり、ときに笑い合ったり、グチも言い合ったり。今では、共通の孫までいる、かけがえのないお友だちです。
 


・イラスト/いなだ 牧子

著者・並木 きょう子/東京都在住。フリーライター。人の生き方を独特の視点で描く人物ルポ、軽妙なエッセイ執筆。著書にエッセイ「ごちゃまぜ同居行進曲/主婦の友社刊(テレビドラマ化)」「300字の小さな幸せレシピ/アップオン刊」ほか多数。
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※新しいエッセイは毎週月曜日に掲載します。
※8月23日号 長男が、大人の背丈になったとき
※8月30日号 食卓を片付けながら
※9月  6日号 庭のブドウの樹
※9月13日号 ある年の初秋、結婚披露宴で
※10月4日号 多摩川の鉄橋で
※10月11日号〝新米の力〟
※10月18日号 今夜の君は美しい!
※10月25日号〝湯気マジック〟
※11月 1日号 日本のお母さんの手
※11月 8日号   紅葉を楽しみに
※11月15日号 花の〝花道〟に
※11月29日号  ボージョレ・ヌーボーの季節
※12月  6日号  年の瀬に向かって
※12月13日号 母の口紅
※12月20日号 おつき合いは、シンプルに
※12月27日号 急なお客さまに……
※ 1月 3日号 新年の抱負