お彼岸の時期に「ぼたもち・おはぎ」を食べますが、このふたつは同じものなのに、呼び名が全く違います。不思議ですね。
漢字で書くとと「牡丹餅とお萩」。あずきの粒をお彼岸の時期に咲く「牡丹」と「萩」に見立てたという説が一般的です。
ほかにも「こしあんで作ったものがぼたもち、粒あんでつくったものがおはぎ」という説もあります(わたしは、ず~と、この説でよんでおりました)。
牡丹餅には夏と冬にも名称があるの知ってましたか。
春・夏・秋・冬名前があるなんて、ぼたもちの姿から想像もつかないほどロマンチックです
夏は「夜船」、冬は「北窓」と呼び名が付けられています。
夏の名前は、米はすりこぎでつぶして作ります。餅つきのようにペッタン、ペッタンと音が聞こえないので、米をつぶしているのかも分からない。「つき知らず」が「着き知らず」となり、夜は暗くて,船がいつ着いたのか分からないので「夜船」と名付けられました。
冬の「北窓」は、「つき知らず」から「月知らず」。北のまどからは月が見えないので「北窓」になったそうです。
「牡丹餅」「お萩」「夜船」「北窓」なんと、粋な名前をつけるのでしょう。
ぼたもちを作りました。
あずきをコトコト煮詰めて粒あんに。手作りあんこは、甘さの調整ができるので好みのぼたもちが出来上がります。粒あん、すりごま、きなこ、青のりの4色ぼたもちです。
お彼岸にはお墓や家の仏壇にぼたもち〈秋はおはぎ)をお供えする習慣が日本にはあります。あずきの赤色は邪気を払い、災難から身を守るといわれています。
21日は春分の日。
手作りぼたもちを作ってみてはいかが。
今回作った4色の中の「青のりぼたもち」おいしかった。青のりとあんこの相性がこんなに良いとは想像してませんでした。今回一押しのぼたもちでした。
文・写真/upon factory