第23回障害者技能競技大会は2025年2月15日土曜日に東京障害者職業能力開発校と職業能力開発総合大学校で開催されました。らくゆく運営会社の東京都チャレンジドプラスTOPPANから選手3名が出場し、それぞれが磨いてきた技術を発揮してチャレンジしました。
第23回東京障害者技能競技大会における各競技の入賞者はこちらをご覧ください。

障害者技能競技大会(アビリンピック)とは
メダルの数を競い合うオリンピックとは少し趣旨が異なり、
障害者が日頃培った技能を互いに競い合うことにより、その職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々が障害者に対する理解と認識を深め、その雇用の促進を図ることを目的として開催されています。
東京都大会の参加資格は15歳以上の身体・知的・精神障害者手帳等所持者等で、東京都内に居住または、事業所・施設・学校等に在籍する方。成績優秀者には、金銀銅賞、東京都産業労働局長賞、努力賞などが授与されます。

競技種目は13種類
参加者の多い順に並べると、ビルクリーニング、オフィスアシスタント、喫茶サービス、表計算、パソコンデータ入力、ワードプロセッサ、DTP、ホームページ、データベース、ネイル施術、製品パッキング、フラワーアレンジメント、パソコン操作。今回は合計104名の選手が参加登録し、それぞれの技を競いました。
上位3種目の参加者は就業者も学生も多く、最近の障害者雇用の傾向が反映されているように思われます。私が見た応援者の多かった種目は、オフィスアシスタントとネイル施術と、特に廊下にあふれて応援者の数が一番目立った種目は喫茶サービスでした。
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写真は競技開始直前の会場で、緊張する当社の選手と応援者たちの様子。

アクセシビリティへの対応
ホームページ種目ではアクセシビリティやダイバーシティ&インクルージョンに配慮した作品が求められているようでした。直近の法制度や社会の必要性にも合わせた競技が行われていたようですね。

応援する方々の雰囲気
競技中の写真は撮れませんが、当然選手は緊張感が高まり真剣な様子です。
一方応援は、オリンピックの場合の「メダルや記録への期待感の強さ」とは少し趣が違って、「上手くできるかな」「安心していつも通り楽しんで来て欲しい」という感じがしました。
休憩室での応援者の和やかな会話が聞こえてきます。「いろいろな競技があって面白い」「外野の方が多いね」「ビジネスマナーや対応がしっかりしているね」「そうだね、選手もスタッフも」
大会が行われた会場 東京障害者職業能力開発校
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写真は第一会場となった東京障害者職業能力開発校、2018年に改築され充実した施設が整備されているようでした。上段左から、外観、門に掲げた本大会看板、落ち着ける中庭、下段左から、エレベーター、幅広い廊下とスロープ、食堂。
競技後表彰式までの間、私たちはナチュラルにデザインされて落ち着く食堂で昼食をとらせて頂くことができました。他にも清潔なトイレが何か所も設置されているのが目を惹きました。
職業能力開発総合大学校
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![]() | ![]() | 上段左から、全景、門、門脇の校名、下、DTP会場となる3号館、中庭。 |
こちらは、DTP種目の会場となった職業能力開発総合大学校。こちらは厚生労働省所轄の省庁大学校です。 1961年に設立され、1999年に現在の名前に改名され、2011年独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構に移管されました。
会場入り口や廊下などには、建築模型が展示されていて学生たちの息遣いが聞こえてきそうな活気が感じられます。
表彰式
9時30分から種目ごとに順次開始された競技は、終了時刻も種目ごとに異なり、ビルクリーニングなど午後までかかるものもありました。その後、審査結果を集計して、表彰式は午後2時30分から行われますので、審査される方や運営スタッフの方々も短時間での準備は大変だったと思います。ご苦労様でした。ありがとうございました。

表彰式1時間前から応援者でびっしりの表彰式会場、東京障害者職業能力開発校体育館。選手たちは前方に座っていて全く見えません。みんな頑張ったね、まずは参加することに大きな意義がありましたよ。まずは参加された全員に拍手。
式が始まると、ご来賓のご紹介と主催者のご挨拶に続いて成績優秀者に各賞の授与が行われました。

受賞されたひとりひとりの選手の名前が呼ばれると、会場全体から暖かい惜しみない拍手が送られました。中には大きな歓声が上がる場面もありました。きっと、選手と応援者とが一緒になって頑張って準備してこられたんですね。私も同僚の名前が呼ばれた時は、拍手が一段と大きな音を出していました。
当社の受賞者の感想 ホームページ種目
![]() 金賞 吉田さん 普段のウェブアクセシビリティ業務が活かせました。同僚が対策してくれたことも全部出し切りました。全国大会でも頑張ります。応援感謝しています。 | ![]() 銀賞 尾道さん 最近はWebの仕事から少し離れていたので、大会のために新しい情報も学び直して準備をしてきました。やりたい事が全部はできなかったのが残念。次の機会も挑戦します。 |
アビリンピック2027

2027年フィンランドで第11回国際アビリンピックが開催されます。事務局の方にお話をお聞きすることが出来ました。
「オリンピック・パラリンピックと同様に、おおむね4年に1回開催されます。日本から出場する選手数は前回2023年フランス大会では30名でした。
今年はこのあと10月に行われる全国大会が、代表選手選考会を兼ねて実施します。2027年のアビリンピックは、是非、多くの日本選手団を送り込みたいと思います。
大勢の皆さんに出場頂いて活躍して頂けるように、国内のアビリンピックに出場されている各団体様にご理解とご協力をお願いしています。」

写真は今回の大会でフラワーアレンジメント金賞受賞された作品。本編とは関係ありません
感想
国内外のアビリンピックを目指して、障害のある方々が技能を磨くことで、障害者雇用に対する私たちの理解や認識が深まって、ひとりひとりがもっと活躍できる社会になっていくと素晴らしいと感じました。障害当事者が目標に向かって楽しく技能を習得されることと、参加される各団体の皆さんの支援、アビリンピックの目的がかなえられていくことが期待されます。
本件の問い合わせ先
〇東京障害者技能競技大会
https://www.jeed.go.jp/location/shibu/tokyo/13_ks_abirin.html
〇障害者技能競技大会(アビリンピック)
https://www.jeed.go.jp/disability/activity/abilympics/index.html
〇第23回東京障害者技能競技大会における各競技の入賞者はこちらをご覧ください。
https://www.jeed.go.jp/location/shibu/tokyo/om5ru8000000kt2b-att/hrkdpo0000004tcc.pdf
〇Abilympics 2027
https://www.skillsfinland.fi/en/abilympics-helsinki-2027
〇らくゆく運営会社 東京都チャレンジドプラスTOPPAN株式会社