パラサーフィン日本代表のJAHLI(ジャリ)が、パラサーフィンの魅力を紹介していきます。今回は最初に、パラサーフィンとは何か?どんな魅力があるのか?を紹介します。

神奈川県の由比ヶ浜ビーチで、サーファーがたくさんいる。

▲由比ヶ浜ビーチ
 

【パラサーフィンとは】
パラサーフィンは、生まれつきや事故などにより身体に障がいのある方が行うサーフィンのことです。単に「障がいを持つ人がサーフィンをする」というだけでなく、個々の障がいに応じて独自のスタイルで波に乗り、その技術を競い合うスポーツとして発展しています。
健常者のサーフィンと同様に、スピード、パワー、ターンの積極性などが採点のポイントとなります。しかし、パラサーフィンの大きな特徴は、選手一人ひとりがそれぞれの障がいに合わせた波の捉え方や乗り方、ボードなどを工夫している点にあります。
障がいレベルや身体機能に応じてクラス分けされ、世界大会も開催されています。

世界大会の写真の一部です。

3人で、世界大会の看板前で1枚

▲世界大会でピッチャー・キャッチャーと一緒に記念撮影

アメリカの海の波を見ている様子

▲沖の堤防から浜の波を眺めて作戦会議

【魅力】
障がいを持つ人々でも自然と一体となり、波に乗る喜びや気持ち良さ、自然のパワーを感じられること。
また、大会では選手だけでなく、多くの人々が関わって競技が成り立っています。水陸両用車いすを押して波打ち際まで連れて行ってくれるサポーター、海の中でボードから落ちた時に安全にボードに乗せてくれるライフセーバー、ボードを押して自分と一緒に沖まで行き波に乗せてくれる「ピッチャー」、ライディング後に受け止めてピッチャーに返してくれる「キャッチャー」など。この人と人との関わりも大きな魅力です。
 

近年、パラサーフィンの認知度が高まることでビーチのバリアフリー化、環境整備にも良い影響を与えるなど、今後ますます注目が集まることが期待されています。
 

次回、「パラサーフィンを始めたきっかけ」


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文・写真:JAHLI(頸椎損傷)
JAHLI ‘S_PROFILE

JAHLIが、波に乗っている様子
趣味・特技:レゲエのセッション、コーヒー焙煎、車いすラグビー(Wheelchair Rugby)、アウトドア、大工経験あり
性格好奇心旺盛、思いついたら即行動、ポジティブ思考MAX
挑戦するJahliの姿を見て、自分の可能性を感じてもらいたい!