いよいよ来月に迫ったデフリンピック開催を契機に東京都では、障がいの有無にかかわらず “誰もが芸術文化を楽しめる東京” を目指すキャンペーン「オールウェルカムTOKYO」を実施しています。
東京芸術文化鑑賞サポート助成を活用しアクセシビリティ向上に取り組み、本キャンペーンにも参加いただいている東京宝塚劇場(宝塚歌劇)の状況についてご紹介します。

阪急電鉄株式会社 歌劇事業部長 栗原 良明氏
劇場の日常的な幅広いサービスを安定して提供するサポート体制を目指す方針を強調しました。
同劇場では多角的なメニュー全体で、すべての方が楽しめるよう環境整備を推進しています。

阪急電鉄株式会社 歌劇事業部 東京宝塚劇場担当 荒井 美帆氏
聴覚に障害のあるお客様向けに、UDトークタブレットを使い、PDF形式で字幕サービスを提供しています。誤変換を少なくするために台本などの語句を事前に登録する工夫が加えられています。
視覚障がい者向け音声補助サービスは、赤外線方式で大劇場(兵庫)にて運用してきましたが、受信機の正面にあたらないと音が安定しませんでした。この点、今回東京公演で新たに導入したものはFM波方式により安定しており、使用者から聞きやすいと好評をいただいております。
鑑賞サポート機器をご希望の方はホームページより2営業日前までに予約が必要です。詳しくは下にあるバリアフリー情報をご参照ください。
![]() 鑑賞サポート機器のUDトークと音声補助機器 | ![]() 入口を抜け右手に進むと鑑賞サポート機器の受付カウンター |
![]() 1階ロビーの案内図 | ![]() 1階席の案内図 左右4席ずつ車いすで鑑賞できるスペース |
![]() 1階ロビー 「女子トイレ入口看板」の奥にバリアフリートイレ | ![]() バリアフリートイレ内部 |
![]() 入口を抜け 右手奥にあるエレベーターで3階(1階席)へ昇る | ![]() 劇場入口外の右側に車いす用のスロープ |
![]() ロビーの展示物 公演への期待が高まります | ![]() 本日かららくゆく記者初仕事の佳山さん |
らくゆく記者佳山の感想
車いすユーザーの私にとって、宝塚歌劇を鑑賞できるサポートの取り組みがあるのは、とても嬉しいです。ぜひ観劇に伺いたいと思っています。
宝塚劇場の鑑賞サポートの取り組みは、毎年改善を重ね、着実に進化し続けています。この取り組みを見本にして今後他の劇場にも広がっていくことが期待されます。
チケット購入やアクセス情報は宝塚歌劇ホームページをご覧ください。バリアフリー情報については以下のリンク先をご参照ください。
聴覚障がいや視覚障がいのある方、車いすをご利用の方も積極的に外出し、歌劇という芸術に気軽に触れていただければ幸いです。
写真:寺川 文:小川・佳山(脳性まひ)











