2019年。またサーフィンができると知って、自前の道具をゲットしてからは、どうすれば海に入れるのか考えるようになりました。
地元の友達に付き合ってもらったり、サーフィンのイベントに参加したりしていました。

そこで、鎌倉で開催されるバリアフリービーチイベントで、2017年、2018年ISA世界選手権で2連覇をした内田一音さんがアダプティブサーフィンの体験会を開くと聞いて、参加しました。

行ってみると、たくさんの人がいて、その中にいたナミニケーションの方が、月に一度『由比ガ浜』でサーフィンイベントをやっていて「誰でも参加できるよ」と言っていたので、すぐに連絡を取って、次はいつやるのか教えてもらいました。

集合場所は由比ガ浜のスロープ前。
砂浜で参加者が輪になり、自己紹介をしていきました。自分はレゲエの歌い手なのでそれを伝えると、一節歌ってほしいとうれしい無茶振りをいただき、アカペラでラバダブ(フリースタイル)で歌いました。
暖かく盛り上がっていただいたあと、準備をしてサーフィンです。

最初に海に入れてもらい、最後に上がるというワガママやりきりスタイルで、楽しく遊ばせていただきました。

パラサーファーが波に乗り始めたところの様子です

それからは、ナミニケーションのイベントがある度に行くようになって、他のパラサーファーの選手ともつながりができたことで、神奈川県の大磯海水浴場や千葉県一宮町の海でも入れるようになっていきました。

パラサーファーが波に乗っている様子です

最初は、まだ自分でビーチ用の車いす(馬)を持っていなかったので、床に敷く1m四方のクッションフロアを4枚、砂浜に縦に並べてその上を車いすで進み、後ろのクッションフロアを前に持ってくる、これを繰り返して砂浜を攻略して波打ち際まで行って入水したり、抱えて行ってもらったりする形でしばらくやっていました。

砂浜の上に、クッションフロアがあります。

その後、フルサークルジャパンのHIROさんからヒッポ(ビーチやオフロードで使える3輪の車いす)を貸してもらったことで、より海に行く機会が増えました。

ビーチ用車いすに乗っているジャリ

いつもサポートしてくれてる仲間や先輩たちに感謝です。

7名でバーベキューを楽しんでいる様子

ありがとうございます。


Nami-nications
認知症や障がいがある方のサーフィンをサポートするボランティア団体です。
メンバーは湘南でサーフィンを趣味にもつ医師、看護師、理学療法士、作業療法士、柔道整復師、ケアマネージャー、介護職員、社協職員、行政職員、一般企業などで構成されています。
毎回サーフィンの前に皆でビーチクリーンを行っています。
自分たちが遊ばせていただく海に、ビーチに恩返ししたい、少しでも海の役に立ちたい、という思いから続けております。
HP:公益財団法人 かながわ海岸美化財団


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文・写真:JAHLI(頸椎損傷)
JAHLI ‘S_PROFILE

趣味・特技:レゲエのセッション、コーヒー焙煎、車いすラグビー(Wheelchair Rugby)、アウトドア、大工経験あり
性格:好奇心旺盛、思いついたら即行動、ポジティブ思考MAX
挑戦するJahliの姿を見て、自分の可能性を感じてもらいたい!