(冒頭の写真は 実技披露する長沢選手と澤井選手)

東京都立の特別支援学校の卒業生で、知的障害のある長沢秋貴(ながさわとしき)さんが、
2025年6月第3回東京都空手道選手権大会一般男子上級軽量級において優勝を果たされました。

長沢秋貴選手左 小池百合子知事右

12月19日(金)小池都知事を表敬訪問し喜びを報告しました。
 

【挨拶】
「心身ともに成長できた」長沢選手の決意

挨拶する長沢選手と見守る都知事

「押忍!」と元気な挨拶から始めた長沢秋貴選手は、都知事を表敬訪問する機会に感謝を述べ、優勝の報告とともに、新極真会に出会い、心も体も成長できた喜びを報告しました。

関係者の方を見て挨拶する長沢選手

続けて、指導頂いた先生方や家族に対する深い感謝と、そして全日本大会に出場し活躍し、今後も精進し続ける決意を宣言しました。
 

入来支部長の感謝とビジョン

挨拶する入来支部長

入来武久支部長は、長沢選手は様々なハンデを乗り越えて見事優勝してくれたと紹介し、小池百合子都知事にこれまでの支援に対する謝辞と継続した支援への期待を、また、今後も青少年育成、社会貢献と国際交流に邁進したいとのビジョンを語りました。
 

小池知事からのエールとスポーツの力への期待

挨拶する小池都知事

小池知事は、長沢選手の快挙を「心からお祝い申し上げます」と祝福されました。 「特別支援学校の卒業生として、厳しい稽古に耐え抜き、一般の大会で優勝されたことは本当に素晴らしい。全国大会、そしてその先にあるさらなる勝利に向けて、挑戦を続けてほしい」と述べました。 また、デフリンピックなどの国際大会にも触れ、「スポーツを通じて人が鍛えられ、喜び、楽しむ姿は、社会全体に大きな力を与える」と、長沢選手の今後の活躍に期待を寄せました。
 

圧巻の実技披露
会場となった東京都庁第一本庁舎 7階 特別応接室にて、⾧沢選手は実技を披露しました。

左腕を高く上げ、型を披露する長沢選手腕を降ろし構える長沢選手「最破!」静寂の中に響き渡る鋭い気合いと、力漲る静から俊敏な動へ美しい流れ。

澤井指導員に向い構える長沢選手
回し蹴りを放つ長沢選手

澤井指導員に向う一撃の迫力に、会場からは大きな拍手が送られました。その力強い姿から、彼が積み重ねてきた努力そのものを見せて頂きました。
 

【和やかな記念撮影】
知事とのツーショットに緊張する長沢選手に「何歳から空手を始めたの」と穏やかに話しかける小池都知事

全員で記念撮影「緊張しないで笑って」小池都知事の言葉でなごむ会場

前列左から
東京都議会 龍円あいり議員
長沢秋貴選手父親 長沢史記氏
新極真会東京城南川崎支部大森道場所属 ⾧沢秋貴選手
東京都 小池百合子知事
NPO法人全世界空手道連盟新極真会 東京城南川崎支部 入来武久支部長
第1回WFKO世界大会男子軽量級優勝者 同支部 澤井天心指導員
後列左から
渋谷区 薬丸義人区議会議員
東京都立永福学園 長沼教諭
東京都立永福学園 三浦昭広校長
株式会社スターフィールド 会長 星野二郎氏
NPO法人全世界空手道連盟新極真会 横田 亮 氏

全員でガッツポーズをとる記念写真

全員でポーズ。
ありがとうございました。これからもご活躍を応援します。
 

<⾧沢秋貴さんについて> 
・2006年生まれ、新極真会東京城南川崎支部大森道場所属 
・東京都立永福学園卒業 
・12歳の時に、新極真会東京城南川崎支部に入会 
・2022年、空手ドリームフェスティバル全国大会 組手 高校男子新人軽量級優勝 
・2025年、第3回東京都空手道選手権大会 一般男子上級軽量級優勝 

長沢選手のアップ

<第3回東京都空手道選手権大会> 
開催日:令和7年6月22日(日) 
会場:駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場 
試合形式:直接打撃制(フルコンタクトで、寸止めではなく実際に打撃を当てる形式)

長沢選手を歓迎する花がそえられていました 白い様々な花と緑の間にクリスマスを感じさせる赤い実が

長沢選手は、東京都立特別支援学校の卒業生であり、今回の大会では「一般男子上級軽量級」で見事優勝。健常者と同じ条件の大会で頂点に立ったその功績は、多くの人々に勇気を与えるものとなりました。

 

 

写真/文 らくゆく編集部、牛田 弘