幻想と欲望が交錯する――泉鏡花の未踏の傑作、ついに舞台化。
世田谷パブリックシアターの注目作、舞台『黒百合』が幕を開けました。

明治32年に発表された泉鏡花の長編小説を原作に、これまで一度も映像化・舞台化されてこなかった「幻の物語」が、令和の最新舞台芸術として鮮やかに描き出されます。
鑑賞サポート対応ということで、観てきました。

舞台 黒百合のチラシの表面 黒い花びらが渦を巻いている所に出演者が写っています
舞台 黒百合のチラシの裏面 14人の出演者が上段にいます。その下にはあらすじと公演スケジュール、チケット情報、地図がある

豪華クリエイター陣が集結

本作を形作るのは、今の演劇シーンを象徴する才能たちです。

脚本:藤本有紀(連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』など)

演出:杉原邦生(ジャンルを超越する自在な空間演出で注目)

音楽:宮川彬良(物語の深淵を彩るオリジナル楽曲を書き下ろし)

鏡花特有の情緒ある言葉選びを活かしつつ、テンポの良いスリリングな**ピカレスクロマン(悪漢小説)**へと昇華させています。

魅惑的なキャスト陣

主演の木村達成さんは、華族の血を引きながらも「盗みの手癖」が抜けない美青年・滝太郎を演じ、その危うい魅力で観客を圧倒します。
脇を固めるのは、土居志央梨さん、岡本夏美さん、白石隼也さんといった旬の若手から、伝説的な女優・白石加代子さんまで、多才な布陣。個性のぶつかり合いが、物語の怪異さと美しさを引き立てます。

出演者14人の写真

あらすじ:幻の花に狂わされる運命

舞台は明治後期の越中(富山県)。
「手にした者の運命を狂わせる」と言い伝えられる幻の花・黒百合。
県知事令嬢・勇美子の命を受け、盲目の恋人のために魔所へ足を踏み入れる雪。一方で、自らの欲望に従い盗みを繰り返す滝太郎。
立山に伝わる伝説を背景に、冒険・恋愛・怪異が混じり合う濃密な人間ドラマが展開されます。

当日のスケジュール 開場12:30分第一幕1時 休憩2時30分 第2幕2時50分 終演3時45分

第一幕90分、休憩20分、第二幕55分

会場案内図とその下に 本日は聴覚障害者向け字幕タブレット貸出を行っております と案内があります

一階席の最後列に車いすスペースがあります。

安心の鑑賞サポート・バリアフリー情報

世田谷パブリックシアターでは、すべての方が安心して舞台を楽しめるよう、多様なサポートを実施しています。
身体障がい・移動のサポート
車いすスペース(要予約・定員あり)
車いすのまま観劇できる専用スペースがあります。

料金: 該当エリアのチケット料金より10%割引(付添者1名まで無料)。

予約: 劇場チケットセンター(03-5432-1515)へ。(先着順)

移動補助・設備

劇場内にはバリアフリートイレ(音声案内付き)を完備。

三軒茶屋駅(田園都市線・世田谷線)からキャロットタワーまで直結しており、エレベーターでのスムーズな来場が可能です。

 視覚障害・聴覚障害への鑑賞サポート

特定の公演日には、より深い理解を助けるサポートが用意されています。サポート内容対象日、字幕タブレット貸出2/17(火) 18:00セリフや音の情報を表示。要予約(無料)。舞台説明会・音声ガイド点字・文字パンフレット全日程作品概要を記載。当日ロビーで貸出(無料)。手話通訳者配置2/17(火)受付付近に手話通訳者が待機します。

入口の左側に字幕ガイドの貸出場所があります

二階の左側にバリアフリートイレがあります

一階ロビーに『黒百合』触る模型があります。
【視覚障害者の鑑賞サポートとして舞台美術の模型に直接触れていただき、舞台空間などをイメージしやすくしていただくものです。どなたでも自由に作品世界に触れてみてください。】模型看板より

舞台美術の巨大な山の模型です。中央が割れる仕掛けも再現されています。


最後に

明治の作品ということでしたが、前知識なしでも十分楽しめました。演出に工夫が凝らされていてミステリアスな部分が巧みに表現されていました。
バリアフリーも完備されていて車いすの方でも安心して鑑賞することが出来ます。
 

内田靖子さんと記念撮影しました

舞台『黒百合』出演中の内田靖子さん

 

 

文・写真:小川

黒百合HPチケット

世田谷パブリックシアター

内田靖子