長崎県長崎市、伊王島にある「i+Land nagasaki(アイランドナガサキ)」。 島全体がひとつのリゾートパークのようになっており、海、温泉、アクティビティ、そしておいしい食事が一度に楽しめる大人気のスポットです。遊べる場所は盛りだくさんですが、車いすユーザーとしてどのくらい楽しめるのか不安に思う方もいるでしょう。そこで今回は、車いすユーザーが、宿泊して感じた「リアル」をレポートします。
公式ホームページだけでは分からない、車いすで快適に過ごせたスポットから、「ここはちょっと大変だった…」というスポットまで、実体験に基づいたバリアフリー情報をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。


<目次>

  1. 【アイランドナガサキ】車いすにおすすめのホテルは?
  2. 【アイランドナガサキ】移動に関して
  3. 【必読】車いすでも楽しめるスポット
  4. 【必読】車いすでは大変なスポット
  5. まとめ

【アイランドナガサキ】車いすにおすすめのホテルは?


アイランドナガサキには7つの宿泊施設があるので、どこを選べばいいのか悩む方も多いでしょう。車いすユーザーにおすすめなのは、「カゼホテル」と「テラスロッジ」です。

「カゼホテル」がおすすめな理由

公式ホームページで、車いすユーザーにおすすめと紹介されているのがカゼホテルです。客室が広く段差がほとんどないため車いすユーザーも快適に過ごすことができます。また、アイランドナガサキの中心にあるため他の施設へのアクセスがいいのも大きなメリット。「移動の負担を最小限にしたい」という方は、カゼホテルを検討すると良いでしょう。

「テラスロッジ」がおすすめな理由

カゼホテルと並んでおすすめなのが、テラスロッジにある「ユニバーサルルーム(限定1室)」です。車いすのまま入れるトイレや、移乗しやすい高さに設定されたベッド、広々とした通路、車いすに利用しやすい洗面台など、快適に利用できる造りになっています。このエリアは比較的静かで人通りも少なく、ゆったりとプライベートな時間を満喫したい方に最適です。レストラン、スパなども近くにありますが、アイランドナガサキの中心へ行くには少し距離(徒歩15分程度)があります。
筆者は、「テラスロッジ」のバリアフリールームを利用しました。バリアフリールーム自体の利用がはじめてだったのですが、トイレも洗面所も利用しやすく感動しました!

 


【アイランドナガサキ】移動に関して


島全体がひとつのリゾートパークということでアイランドナガサキの敷地は広いです。無料で利用できる循環バスもありますが、車いすユーザー視点では「車」と「徒歩」の組み合わせがベストだと思います。理由は2つです。

【理由1】循環バスには乗り降りの段差がある。

島内を回る無料バスは便利ですが、入り口に段差があるタイプのため、車いすのまま気軽に乗り降りするのは少しハードルが高いのが現状です。

【理由2】実は徒歩(自走)で移動できる範囲も多い

循環バスは以下の5つの停留所を結んでいます。

停留所主な施設主なレストラン・バー
【1】ポートエリア駐車場BARK LODGE
テラスロッジ
KIDS LODGE GLAMPING
テラスダイナー
【2】ミナトホテルミナトホテル
MINATO SPA
ミナトダイナー
【3】ガーデンエリアエントランスナギホテル
カゼホテル
YUYU SPA
PLAY KIDS LAND
ヴィラオリンピカ
レストランうららか
シーサイドBBQ
フィッシャーマンズラウンジ
【4】GRAX OCEAN VILLAGEGRAX OCEAN VILLAGE 
【5】アークランドスパアークランドスパ網元食堂
ARK DINER

5つの停留所と聞くと広大なイメージを持ちますが、実は【1】ポートエリア〜【3】ガーデンエリア間は、車いすで10〜15分程度で移動できる距離です。 ルートは基本的に平坦で、わずかに緩やかな坂がある程度。開放感たっぷりの海沿いの道は、お散歩コースとしても最高です!
車の乗り降りの手間を考えると、この区間は徒歩(自走)の方がスムーズな場合もあります。ただし、【1】ポートエリア〜【5】アークランドスパ間のように距離がある場合は、無理せず車で移動するのがおすすめです。


【必読】車いすでも楽しめる施設


この項目では、アイランド長崎内で車いすでも楽しめた施設を解説します。

Ark Land Spa(アークランドスパ)

アークランドスパ内の網元食堂の海鮮丼の写真

温泉・プール・リラックス施設・レストランが融合した、島内最大の人気スポットです。バリアフリートイレやスロープが完備されているのはもちろん、引き戸タイプの家族風呂もあり、車いすでも安心して利用できます。 同行者がプールやスパを楽しんでいる間、1万冊以上のマンガがあるリラックス施設でのんびり過ごすことができるのも魅力です。

<車いすで注意ポイント>
移動の制約: 館内に1カ所段差があり、そこを通る際はフロントスタッフの方に同行してもらい、一度外に出て迂回する必要があります。
混雑時の通路: フロント前の通路がかなり狭いため、チェックイン・アウトの時間帯など混雑時は通り抜けるのが少し大変です。

 

伊王島海水浴場コスタ・デル・ソル

海水浴場の写真

「海水浴」と聞くとハードルが高く感じますが、「付き添い」という視点であれば、非常に快適に過ごせるビーチです

<快適に過ごせるポイント>

駐車場の優遇: チェックイン時に「車で海へ行く」と伝えると許可書がもらえ、砂浜に近い駐車場を利用できます。
充実の設備: バリアフリートイレがあるほか、売店までのルートも段差がなくスムーズです。
海の家の使い勝手: 海の家には広いテーブル席があり、車いすのまま利用可能です。障害者手帳提示で無料で利用できます。(※席は埋まりやすいため早めの確保がおすすめ)
水分補給: 宿泊者は無料で利用できるカフェがあり、気軽に水分補給ができます。

ただし、車いすのまま砂浜へ下りられるスロープや、専用のマリンアクティビティはありません。「砂浜や海の中まで入りたい」という方よりは、「海辺の雰囲気を家族と一緒に楽しみたい」という方に適した環境です。


【必読】車いすでは大変な施設


フィッシャーマンズラウンジ

フィッシャーマンズラウンジのお酒が並んだカウンターの写真

フィッシャーマンズラウンジは、地酒やワイン、おつまみをセルフスタイルで楽しみながら、ビリヤードやダーツ、ボードゲームで遊ぶことができる大人の遊び場です。宿泊者は1,000円という手頃な料金で利用できる非常に魅力的なスポットですが、建物の2階にあり、階段でしかアクセスできません。エレベーターがないため、車いすユーザーや階段の上り下りに不安がある方には、入店がかなり大変なのが現状です。 アイランドナガサキ内には、他にも段差なく利用できるラウンジが2か所あります。無理をして階段に挑むよりは、そちらでゆったり過ごすのがいいかもしれません。

PLAY KIDS LAND/トミカ プラレールのりものアイランド

宿泊者は無料で利用できる屋内の遊び場。子ども連れにはうれしい施設ですが、入り口などに段差があるため、車いすのまま中に入って見守るという動きがしづらい構造です。車いすユーザーが行く場合は、同行者のサポートが必須となる施設です。


まとめ


島全体で遊べるアイランドナガサキ。車いすだと大変な施設もありましたが、それはほんの一部で多くの場所はバリアフリーで快適に過ごせます。無理せず自分たちのペースで、伊王島での休日を思いっきり楽しんでくださいね。