日本唯一のネオ・バロック様式による宮殿建築「国宝 迎賓館赤坂離宮」。歴史的建物のため車いすでの参観を諦めていませんでしたか?

青空のもとに広がる迎賓館赤坂離宮本館の外観と前庭
緑豊かな庭園内に設置された噴水
金色の装飾が施された迎賓館赤坂離宮の正門

実は、スロープやバリアフリートイレが整備されております。

車いすに乗った参観者を介助しながらスロープで建物の入口へ進む様子

実際に車いすで参観した体験をもとに、巡り方のポイントなどをお伝えします。
※事前に迎賓館赤坂離宮前休憩所などでトイレを済ませておくことをお勧め致します。

参観コース
今回の「本館・庭園コース」は車いすで見学可能です。 
※和風別館コース(ガイドツアー)の和風別館(游心亭)は通路や建物内が狭く、段差が多いため車いすでの見学ができません。

迎賓館
迎賓館赤坂離宮は、「西洋の最先端建築(ネオ・バロック)」という入れ物の中に、和風の融合美こそが、明治日本の誇りと美意識を現在に伝えています。

目次

  1. 入場〜セキュリティチェック
  2. 本館内部の見学
  3. 資料展示室
  4. 迎賓館赤坂離宮前休憩所
  5. 設備・バリアフリー状況まとめ
  6. 見学データ
  7. まとめ

1. 入場〜セキュリティチェック

西門から入場します。
手荷物検査・セキュリティチェックを済ませたあと、スタッフの誘導に従って移動します。

広大な砂利敷きのエリアを介助者に押されながら移動する車いすユーザー
石畳と舗装路の境界部分を介助者とともに慎重に進む車いすユーザー

入口付近は舗装されていますが、前庭や一部のエリアには砂利敷きや石畳のルートがありますので、車いすユーザーは介助者と一緒に行くことをお勧めします。
※無料で車いす貸出あり(数に限りがある)

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2. 本館内部の見学

豪華絢爛な本館では、「正面玄関」「大ホール」「朝日の間」「彩鸞の間」「花鳥の間」などを見学してきました。
専用スロープが設置されており、バリアフリー配慮がされています。
※本館内は撮影できません。
 今回は取材のため、特別に許可を得て撮影しています。
※館内はカーペット敷きになっています。
最後は、迎賓館赤坂離宮前休憩所にも行ってきました。
 

中央階段
世界各国のVIPが到着した際、最初に目にする「日本の顔」となる贅沢な空間です。

アーチ状の白い壁と赤い絨毯が敷かれた大階段
吹き抜けの天井に飾られた金色のシャンデリアと階段の装飾

朝日の間
最も格式が高い部屋です。
天皇陛下や首脳による表敬訪問、首脳会談などの行事が行われます。

金色の装飾が施された朝日の間と、車いすに乗って解説モニターを見学する参観者
朝日の間の天井から吊り下げられた豪華な金色のシャンデリア
朝日の間の天井に描かれたオーバル型の天井画

彩鸞の間
霊鳥が見守る部屋。この部屋は、条約の調印式、首脳会談などに使用されます。

白い壁に金色の浮き彫り細工が施された彩鸞の間と、中央の赤い絨毯の通路を見学する人々
彩鸞の間という名称の由来となった、壁面に施された金色の鳳凰(彩鸞)のレリーフ
壁際に配置された金色の装飾付き木製チェストと赤地に金の細工が施された椅子

花鳥の間
公式晩餐会や記者会見が行われる、重厚で落ち着いた雰囲気の木目調の部屋です。

天上に描かれた絵画と豪華なシャンデリアが印象的な、重厚な木目調の内装が広がる花鳥の間
公式晩餐会をイメージした白いテーブルクロスと食器がセッティングされた長テーブル
木目調の壁面に飾られた四季の草花や鳥が描かれた楕円形の七宝焼額

館内のフロアの移動はスタッフの誘導で、エレベーターが利用できます。
通路幅および各部屋の入り口は、車いすでも問題ありませんでした。

赤い絨毯が敷かれた幅の広い廊下をスムーズに進む車いすの参観者

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3. 資料展示室

昭和100年事業で開設された常設展示スペース。豪華な内装見学とともに、建物や外交の歴史的背景を深く学べるスポットです。
※車いすでも見学できます。

「迎賓館赤坂離宮 資料展示室」の看板が設置された展示室の入口
展示ケースの前で車いすに乗って解説パネルや展示物を見る男性
展示ケース内に陳列された鏡や化粧道具などの調度品
資料展示室に展示されている建築物の立体模型
迎賓館本館全体を再現した緑色の屋根の建築模型

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4. 迎賓館赤坂離宮前休憩所

迎賓館の参観前後に利用できる、地下に作られたモダンな無料休憩施設です。

迎賓館赤坂離宮前休憩所の看板が設置された外壁
施設内にあるカフェ・ギフトショップ「comodo cafe」のカウンター
クリームが添えられたチーズケーキ
ホイップクリームとピスタチオがトッピングされたチョコレートケーキ
黒豆と抹茶パウダーが乗った角型の抹茶ケーキ
グラスに盛り付けられたパフェ風のデザート

迎賓館限定のお菓子やグッズなどのお土産もあります。

迎賓館のお土産ショップの店内様子
積み上げられた迎賓館限定の箱入りお菓子

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5. 設備・バリアフリー状況まとめ

前庭エリア・事務棟等にバリアフリートイレを完備。
迎賓館赤坂離宮前休憩所のバリアフリートイレは、オストメイト対応になっています。

バリアフリートイレ内の車いす対応洗面台
手すりや温水洗浄便座が設置された洋式トイレ

参観者用の専用駐車場はありませんので、近隣のコインパーキングや公共交通機関をご利用ください。
※障害者用乗降スペース等についてあらかじめ迎賓館運営課(TEL: 03-3479-1430)へ事前問合せをしておくと安心です。
 

車いすで快適に楽しむための3つのポイント

  • 当日券で入場
    迎賓館の本館・庭園は一般公開されており、当日券で入場できます。
  • 介助者がいると安心
    前庭の砂利や石畳、緩やかな傾斜があるため、車いすユーザーの方は介助者が一緒にいるとより快適です。
  • 前庭のカフェで一休み
    前庭に出店しているキッチンカーやカフェスペースで宮殿建築物を眺めながらお茶を楽しむことができ優雅なひとときを過ごせます。
    なお、敷地から退場されると再入場できません。本館から退館されると再入館できません。

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6. 見学データ

1.最寄り駅からのバリアフリーアクセス
  最寄り駅は「四ツ谷駅」(JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線・南北線)です。
  駅から参観受付のある「西門」までは徒歩約7〜10分ほどですが、利用する路線によってバリアフリールート(エレベーターの位置)が異なりますのでご注意ください。

 (1)JR線(中央線・総武線)
 「赤坂口」出口をご利用ください。
 バリアフリー情報:ホームから赤坂口改札まではエレベーターが完備されています。改札を出て地上へ出ると、そのまま平坦な歩道を通って迎賓館方面(外堀通り沿い)へ向かうことができます。
 (2)東京メトロ(丸ノ内線・南北線)
 丸ノ内線:1番出口、南北線:2番出口(またはJR赤坂口方面エレベーター) 
 バリアフリー情報:各線のホームから地上出口までエレベーターが設置されています。地上に出た後は「四谷見附」交差点を目指し、新宿通り・外堀通りを渡って迎賓館の正門・西門方向へ進みます。
 歩道・アクセスの注意点
 四ツ谷駅から迎賓館西門までの道は比較的舗装されていますが、一部に緩やかな傾斜(坂道)があります。
2.施設名:迎賓館赤坂離宮
3.住所:東京都港区元赤坂2-1-1
4.開館時間:10:00~17:00(本館最終受付16:00)
5.休館日:毎週水曜日・年末年始
  開館情報は迎賓館赤坂離宮ホームページ
  (https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/)または電話(03-3479-1430)にて確認してください。
6.参観料金:有効期限内の身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳又は被爆者健康手帳をお持ちの方と付添人(1名まで)は参観料が免除になります。当日、ご提示ください。

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7. まとめ

歴史ある重厚な宮殿構築物でありながら、現代のバリアフリー対応が施されている国宝 迎賓館赤坂離宮。
車いすの方でも安心して近代洋風建築の集大成ともいわれる建物が見られるスポットです。
ぜひ訪れてみてください。

迎賓館赤坂離宮の本館を背景に、車いす利用者を囲んで笑顔で並ぶ3人

迎賓館赤坂離宮HP

写真:寺川、小川 文:高瀬