「障がいがあっても、年齢を重ねても、自分らしくワクワクして過ごしたい」——そんな想いに応える福祉フェスタ「UniWave 2026 in 埼玉・宮代」に行ってきました!

日本工業大学(埼玉県宮代町)で開催された本イベントは、障がい児・者、医療的ケア児・者、高齢者とそのご家族、そして福祉に関わるすべての人に向けた体験型イベントです。「見て、知って、体験する」ことで、これからの暮らしをより豊かにするアイデアやヒントが詰まった熱気あふれる現場の様子をお届けします。

暮らしを豊かにする展示&体験ブースが盛りだくさん

先端テクノロジーと住まいの工夫

会場の5・6・7階には、暮らしを快適にする住宅設備から日常を彩る便利グッズまで、多彩な企業や団体が出展していました。

リフォーム事例のパネルが展示されたNPO法人ケアリフォームシステム研究会のブース

NPO法人ケアリフォームシステム研究会

スマートシートの展示と体験コーナーの様子

スマートシート

「自宅での介助が大変になってきた」「将来の暮らしが不安」お悩みに建築士や福祉専門職がお応えします。

全身を包み込むように浴びるLIXILのボディハグシャワー展示機

LIXIL「ボディハグシャワー」

青い吊り下げシートが取り付けられた介護用リフト「マイティエース」

ミクニの「マイティエース」

便座の両脇に昇降を補助する肘掛けが設置されたトイレリフト

TOTO「トイレリフト」

浴槽に取り付けられた入浴補助用バスリフトの展示

TOTO「バスリフト」

「おしっこのたまり具合がアプリで分かる!」と書かれたPOPパネルとスマートフォン展示

DFree「DFree」

人体模型の下腹部に小型超音波センサーを配置した様子

DFree「DFree」装着イメージ

LIXILの全身を優しく包み込む「ボディハグシャワー」やミクニの「マイティエース」、TOTOの「トイレリフト」、排尿予測支援機器「DFree」など、最新技術で日常生活の負担を軽減するアイデアが勢ぞろい。

赤と黒のクッションが取り付けられた多機能な車いすと姿勢保持装置

テクノグリーン販売

ベッド脇に設置された白と青の移乗用リフトと吊り具

モリトー

アイデアあふれる自助具&福祉用具
デンマーク製の姿勢保持装置や、持ちやすさを追求したユニバーサルデザインの食器、入力スイッチを使ってスマホやゲームを楽しむ機器など、当事者の「やりたい!」を叶える工夫が目立ちました。

医療的ケア児・ご家族向けアイテム

テーブルの上に可愛らしい手作りの医療ケア小物が並ぶMädichen*のブース

医療的ケアグッズ(Mädichen*)

アクセサリーやパンフレットが飾られた環-ring-の展示卓

環-ring-

椅子の背もたれに立てかけられたFuziの案内パネルと写真集

Fuzi

青と黒のシートを備えた3輪タイプの子ども用屋外向けバギー

Fuzi「フォレステップ」

ファスナーやマジックテープが付いた機能性シューズの展示

ソーグッド

医療用チューブや補助具、解説パネルが置かれたスレプトウエルのブース

自助具の会「スレプトウェル」

テーブルに展示品を並べて案内を行うスタッフの様子

フォレストスポット

床の上に大きな青いコートシートとボールが用意されたボッチャ体験エリア

遊びブース「ボッチャ」

ビニールプールと手作りの釣り竿で魚釣りゲームを楽しむ参加者と車いすの来場者

遊びコーナー「魚釣り」

おしゃれな医療的ケアグッズ(Mädichen*)やハンドメイドのソーグッド、大人用おむつ替えスペースや休憩エリアなど、ご家族が安心して一日を過ごせる配慮が随所になされていました。

バックドアを開け、車いすスロープを引き出した状態の白いトヨタ ノア

トヨタ「ノア」

バックドアを開け、スロープを設置した状態の白い日産 セレナのリアビュー

日産「セレナ」

ルーフキャリアに収納ボックスを載せ、ラゲッジスペースに車いす吊り上げ用アームを備えた水色の車両

ミクニ ライフ&オート「オートボックス」

また、会場外では車いす仕様車(トヨタ・日産)の展示や、クレープ・やきそば・かき氷などのキッチンカーも並び、お祭り気分を味わえるひぎやかな雰囲気に包まれていました。

挑戦者たちが語る!胸を打つスペシャルセミナー

プロジェクタースクリーンの横でマイクを手に挨拶を行う白石充氏
ケアリフォームシステム研究会代表理事の白石充氏

2日間にわたり開催されたセミナーでは、困難を乗り越えて新しい可能性を切り拓いてきた4人の登壇者が熱いメッセージを届けました。
8月29日(土)
藤田綾子氏(合同会社Fuzi):〖森あそびから、次の楽しみへ-障がいのある子どもと家族に広がる外遊びの可能性-〗アウトドアバギーを活用した「森あそび」を通して、医療的ケアが必要なお子さんと家族に広がる外遊びの可能性を提示。

松尾光晴氏(アクセスエール株式会社):〖スイッチが拓く!お話し、テレビ、ゲーム、iPadなど、様々な機器を楽しもう!!〗スイッチひとつでIT機器やゲームを楽しむ方法を紹介し、テクノロジーが広げる自由な未来を語りました。

8月30日(日)
栗原亮太氏(ゼログラビティ):〖やってみたいが叶う旅〗奄美大島でのバリアフリーマリンアクティビティを紹介。「海ってこんなに楽しいんだ!」という笑顔あふれる取り組みが共有されました。利用者からのお褒めの言葉を冗談を交えて紹介しました。ゼログラビティHP

ノートパソコンの前で講演を行う栗原亮太氏

栗原亮太氏

海中の映像が映し出されたモニターやパンフレットが並ぶゼログラビティの展示ブース

ゼログラビティ展示ブース

宮野秀樹氏(NPO法人ぽしぶる):〖電動車いすで巡る世界一周-あきらめない自分をつくる-〗交通事故を乗り越え電動車いすで世界一周を達成した体験談。「できない」を「どうすればできるか」に変える勇気を与えてくれました。特定非営利活動法人ぽしぶる

電動車いすに乗ってマイクで話す宮野秀樹氏と、マイクを掲げてサポートするヘルパーの宮崎順子氏

宮野秀樹氏とヘルパーの宮崎順子氏

世界地図上に旅行ルートや訪問地の写真がプロットされた発表スライド

世界旅行の軌跡

「フランスを堪能し、ギリシャへ向かおうと…」と書かれた凱旋門や現地でのスナップ写真が並ぶスライド

フランス滞在

 

住まいの疑問を解決する「相談コーナー」と「WEB展示場」

360°モデルハウスをパノラマ体験できる「ケアリフォーム住宅のVRタウン WEB展示場」のご案内

会場内の「暮らしと住まいの相談コーナー」では、建築士や理学療法士などの専門家が自宅の介護負担や住宅改修に関する悩みに親身に対応。
さらに、自宅にいながら360度パノラマでモデルハウスを体験できる「ケアリフォーム住宅のVRタウン(WEB展示場)」も案内されており、身体の状況(車いす自立、全介護など)に応じた具体的な住まいづくりの事例をデジタルでも確認できる仕組みが整っていました。

取材を終えて:つながりが生む未来の希望

「Universal(普遍的)」と「Wave(波)」を掛け合わせたイベント名のとおり、会場全体に温かい「つながりの波」が広がっていました。
「暮らしのヒントは、出会いの中に。」——その言葉どおり、単なる製品展示にとどまらず、新しい体験や仲間との出会いを通じて、これからの生活にたくさんの選択肢と希望を与えてくれる素敵なイベントでした。次回の開催も今から楽しみです!

 

写真・文:小川陽一

NPO法人ケアリフォームシステム研究会HP