東京2020大会のレガシー施設であり、ボートやカヌーの舞台として親しまれてきた「海の森水上競技場」。2026年9月19日(土)、この場所でスポーツとエンターテインメントが融合した特別なイベント「海の森ベースボールフェスタ」が開催されました。今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の熱気も冷めやらぬ中、11月には“もう一つのWBC”と呼ばれる「世界身体障害者野球大会(WORLD DREAM BASEBALL)」の日本開催が控えています。本イベントは、障がいの有無にかかわらず、誰もがスポーツの楽しさを分かち合える場として多くの家族連れやスポーツファンで賑わいました。

井端弘和氏はキャッチボールを指導しました

グラウンドに集まるグローブを持った子どもたち

キャッチボールの指導を受けようと集まる子どもたち

映画『4アウト ―もう一度、プレイボール―』とは?

映画『4アウト』の劇中写真:青いユニフォームを着た野球チームのメンバーがグラウンドで笑顔で喜ぶ様子
映画『4アウト』の劇中写真:青いユニフォームとキャップを着用し、笑顔で声援を送る登場人物

4アウト ─もう一度、プレイボール─ 
11月6日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
©2026映画「4アウト」製作委員会
配給:S・D・P
【STORY】
子どものころから野球一筋で生きてきた矢上(相葉雅紀)は、結婚し父になってからも社会人野球に情熱を注いでいたが、年齢の壁に勝てず戦力外通告を受ける。再就職した障がい者スポーツセンターで、聴覚障がいがある泉(松本利夫)から野球チームの監督を依頼され、戸惑いながらも引き受ける。矢上をサポートする同僚の明日香(黒島結菜)とともに選手集めに奔走して全国大会へ挑むが現実は厳しく、初めての大舞台でチームは惨敗する。口では「勝ちたい」と言いながら、全く悔しさを見せない選手たちに失望し、矢上は監督を降りると宣言するが…。

主演:相葉雅紀
黒島結菜/松本利夫 福松凜 日向亘 花瀬琴音/古村比呂 前田亜季
DAIKI 寺田ユースケ 丸山聡 水越大暉 山口周太 吉田葵 塩島心海 小川颯介 川西努
斉藤由貴 佐々木蔵之介

原作・脚本:平山讓 「4アウト -ある障害者野球チームの挑戦」(中央公論新社刊)
監督・脚本:稲垣壮洋
音楽:小林洋平
主題歌:GRe4N BOYZ「Green boys」(ユニバーサル ミュージック)

映画『4アウト』の劇中写真:青いシャツを着て笑顔を見せる男性の姿
映画『4アウト』の劇中写真:グラウンドで撮影に臨むキャスト陣の様子

今回のイベントは、2026年11月6日(金)に全国公開を迎える映画『4アウト ―もう一度、プレイボール―』の公開を記念して実施されました。
本作は、元社会人野球選手であり東京都多摩障がい者スポーツセンターの職員が、東京で初めて身体障がい者野球チーム(現在の「東京ブルーサンダース」)を創設した実話に基づく感動の物語です。
タイトルの「4アウト」には、「人生はスリーアウトチェンジでは終わらない。失敗しても決して諦めず、何度でも挑戦していく」という強いメッセージが込められています。
東京・神戸・北九州で行われたオーディションには約200名の障がい当事者が参加し、選ばれたキャストたちが劇中で躍動します。監督役を相葉雅紀さんが演じるほか、多くの当事者キャストがリアルな勇気と熱量を届ける注目の作品です。

体験型スポーツアトラクションで体を動かす楽しさを実感!

会場となった海の森水上競技場では、子どもから大人まで楽しめる多彩なスポーツ体験プログラムが用意されました。

1.「チャレスポ!TOKYO」パラスポーツ体験ブース

屋外ブースでスタッフのサポートを受けながらブラインドサッカーを体験する子ども

ブラインドサッカー®

専用の電動車いすに乗り巨大なボールに向かってプレーする電動車いすサッカー体験の様子

電動車いすサッカー

障がい者スポーツの魅力と可能性を体感できるブースとして、「ブラインドサッカー®」と「電動車いすサッカー」の体験が行われました。
ブラインドサッカー体験:アイマスクを装着し、音の鳴るボールとガイドの声だけを頼りにプレー。視覚以外の感覚を研ぎ澄ませてゴールを狙う難しさと楽しさを参加者が体験しました。
電動車いすサッカー体験:特殊なバンパーを取り付けた電動車いすを巧みに操作し、巨大なボールをパス・シュートするスピード感あふれるプレーに歓声が上がっていました

2.多彩なスポーツアトラクション&水上アクティビティ

広大な施設を生かし、誰もが夢中になれるアトラクションが多数展開されました。

本日の意気込みを語るアレックス・ラミレス氏

井端弘和氏は指導に熱が入ります

アレックス・ラミレス氏の真剣な指導を受けています

ボールは自動的に配球されます

元プロ野球選手による野球教室:井端弘和氏、アレックス・ラミレス氏らが登壇し、安全なボールを使ったキャッチボールやバッティングを優しく指導。野球未経験の子どもたちも笑顔で汗を流しました

アトラクション&謎解き:

バットスピードチャレンジの巨大遊具で遊ぶ子どもたちの様子

バットスピードチャレンジ

野球盤を模した大型エアー遊具「ビッグ野球ピンボール」で遊んでいる様子

ビッグ野球ピンボール

浮き上がるボールをバットで打つバッティングゲームの遊具

バッティングゲーム

複数のスポーツゲームが体験できるカラフルな大型エアー遊

スリースポーツゲーム

地面に敷かれた大きな宝探しマップの周りで謎解きを楽しむ参加者たちの様子

ゆりーとのわくわく宝探し

「ビッグ野球ピンボール」や「バッティングゲーム」などのスポーツゲームに加え、東京都スポーツ推進大使「ゆりーと」と一緒に会場内の謎を解く「ゆりーとのわくわく宝探し」が開催され、家族連れで大いに盛り上がりました。

豪華キャスト&野球界のレジェンドが登壇!特別トークショー

特別トークショー登壇メンバーによる集合フォトセッションの様子

登壇メンバーによるフォトセッション

夕方からはグランドスタンド棟にて、豪華ゲストを迎えた特別トークショーと映画の特別映像上映会が開催されました。

東京都・小池百合子知事らの挨拶

小池百合子都知事

大久保朋果江東区長

イベント冒頭には小池百合子都知事が登壇。「海の森水上競技場というオリンピック・パラリンピックのレガシー施設が、こうして皆さんに喜ばれる形で有効活用されているのは素晴らしいこと。障がいのある人もない人も一緒にスポーツを楽しみ、元気になっていく実感を共有していきたい」と語りました。

 

プロ野球レジェンドによるトーク(山本浩二氏、アレックス・ラミレス氏、ウォーレン・クロマティ氏)

山本浩二氏

アレックス・ラミレス氏

井端弘和氏

ウォーレン・クロマティ氏

野球界のレジェンドたちが登壇し、野球の魅力や諦めない心についてトークを展開。
山本浩二氏は「障がい者野球との長い関わりの中で、選手の皆さんの情熱にいつも刺激を受けている。これからもスポーツを通じて共に発展していきたい」とメッセージを送りました。また、日頃からリハビリに励んでいるクロマティ氏からは「車いすに乗っていても、絶対に諦めちゃダメだ!」という力強い熱いエールが会場へ贈られました。

映画出演者によるトーク(黒島結菜さん、松本利夫さん、寺田ユースケさん、吉田葵さん)

黒島結菜氏

松本利夫氏

寺田ユースケ氏

吉田葵氏

続いて、映画に出演したキャスト陣が登壇。
マネージャー役を演じた黒島結菜さんは「撮影を通じて、みんなが一つ一つの心を大切にして作り上げた作品。諦めずに好きなことをやり続ける大切さが詰まっています」と挨拶。
また、車いす当事者として出演した寺田ユースケさんは「障がいのある人がオーディションを経て素晴らしい俳優陣の皆さんと共演できたことは夢のよう。この映画がきっかけとなり、障がいのある子どもたちがスターになれる道が広がっていけば嬉しい」と、作品に込めた未来への希望を熱く語りました。

スポーツを通じて、誰もが輝く社会へ

映画に出演したメンバーでフォトセッション

今回の「海の森ベースボールフェスタ」は、映画の魅力を伝えるだけでなく、パラスポーツや様々なアクティビティを通じて「誰もがスポーツを楽しめる環境」の素晴らしさを実感できる一日となりました。
映画『4アウト ―もう一度、プレイボール―』は、2026年11月6日(金)より全国ロードショーとなります。スクリーンの中で繰り広げられる挑戦者たちの感動の物語を、ぜひ劇場で体感してください!
写真・文:小川陽一

4アウト ─もう一度、プレイボール─公式