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ESSAY //// Views-541

年の瀬に向かって

週刊連載エッセー 12月6日 (月曜日)

12月に入ると、急に寒さも増し、お歳暮のコマーシャルが増え、大掃除の記事もあいこちに。年の瀬に向かって心があわただしくなる季節です。
そんな12月の初めのころ、わが家では毎年、玄関前の一本の木に豆電球を飾ります。イルミネーションとは名ばかりの、高さ一メートルほどの木ですが、点灯するとチカチカとまたたき、吸い込まれそうにきれい。見ているととても幸せな気持ちになって、心が華やぎます。
そして思うのです。「この年末も、クリスマス、新しい年に向かって、料理も掃除もまたがんばろう」と。そんな前向きな気力のスイッチが入る気がします。

小さなイルミネーションの光が、励ましのエールをおくってくれっているのかもしれません。

 


・イラスト/いなだ 牧子

著者・並木 きょう子/東京都在住。フリーライター。人の生き方を独特の視点で描く人物ルポ、軽妙なエッセイ執筆。著書にエッセイ「ごちゃまぜ同居行進曲/主婦の友社刊(テレビドラマ化)」「300字の小さな幸せレシピ/アップオン刊」ほか多数。
ⒸKyoko Namiki,Makiko Inada&upon factory 
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※新しいエッセイは毎週月曜日に掲載します。
※8月23日号 長男が、大人の背丈になったとき
※8月30日号 食卓を片付けながら
※9月  6日号 庭のブドウの樹
※9月13日号 ある年の初秋、結婚披露宴で
※10月4日号 多摩川の鉄橋で
※10月11日号 〝新米の力〟
※10月18日号 今夜の君は美しい!
※10月25日 号〝湯気マジック〟
※11月 1日号 日本のお母さんの手
※11月 8日号   紅葉を楽しみに12
※11月 15日号 花の〝花道〟に
※11月29日号ボージョレ・ヌーボーの季節