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ESSAY //// Views-415

日本の雪

週刊連載エッセー (1月24日)

一年で一番寒い「大寒」の季節。きりりと寒いです。以前、仕事でタイのバンコクへ行ったとき、車の運転手さんに「雪が降っているのを見たことありますか。僕は一度もないから想像できない」と言われました。
私は高温多湿の空気に汗をかきながら、日本の雪を思い、「空から、細かいかき氷みたいなものがフワフワ降ってくるんです」と答えました。積もった雪は陽をあびるとキラキラ光ることも。そして雪の降る寒い季節が過ぎると、日本はいっせいに花が咲き葉が芽吹く美しい季節になることも。
日本から離れた国にいたせいでしょうか。話すうちに、日本に美しい四季があること、その国に生まれた幸せを深く感じました。

もうすぐ「立春」です。

 


・イラスト/いなだ 牧子

著者・並木 きょう子/東京都在住。フリーライター。人の生き方を独特の視点で描く人物ルポ、軽妙なエッセイ執筆。著書にエッセイ「ごちゃまぜ同居行進曲/主婦の友社刊(テレビドラマ化)」「300字の小さな幸せレシピ/アップオン刊」ほか多数。
ⒸKyoko Namiki,Makiko Inada&upon factory 
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※新しいエッセイは毎週月曜日に掲載します。
※8月23日号 長男が、大人の背丈になったとき
※8月30日号 食卓を片付けながら
※9月  6日号 庭のブドウの樹
※9月13日号 ある年の初秋、結婚披露宴で
※10月4日号 多摩川の鉄橋で
※10月11日号〝新米の力〟
※10月18日号 今夜の君は美しい!
※10月25日号〝湯気マジック〟
※11月 1日号 日本のお母さんの手
※11月 8日号   紅葉を楽しみに
※11月15日号 花の〝花道〟に
※11月29日号  ボージョレ・ヌーボーの季節
※12月  6日号  年の瀬に向かって
※12月13日号 母の口紅
※12月20日号 おつき合いは、シンプルに
※12月27日号 急なお客さまに……
※ 1月 3日号 新年の抱負
※ 1月10日号 名前で呼んでください
※ 1月17日号 
義姉のピアノ