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ESSAY //// Views-414

あたりまえの毎日が……

週刊連載エッセー(2月21日)

以前、友人たちと、地球が3日後に惑星とぶつかるとしたら、その3日間で何をしたいか、何を食べたいかを話したことがあります。
南の島で夕日を見ていたいとか、名残りの温泉に入りたいとか、勝手に希望を言い合って楽しかったです。食べたいものも星付きのフレンチとか高級おすしとか。
けれど帰り道、ひとりになってたどり着いた答えは、3日間、最後の日まで、家族と家で過ごしたい、そしていつものおちゃわんで家のごはんを食べていたいという結論でした。
家族といつもの食卓で……そう考えると、今の毎日が究極の幸せな生活を送っていることに改めて気付きました。
あたりまえの毎日の大きな幸せ、大切にします。

 


・イラスト/いなだ 牧子

著者・並木 きょう子/東京都在住。フリーライター。人の生き方を独特の視点で描く人物ルポ、軽妙なエッセイ執筆。著書にエッセイ「ごちゃまぜ同居行進曲/主婦の友社刊(テレビドラマ化)」「300字の小さな幸せレシピ/アップオン刊」ほか多数。
ⒸKyoko Namiki,Makiko Inada&upon factory 
無断で複写・複製することは、著作権上の例外を除き禁じられています。

※新しいエッセイは毎週月曜日に掲載します。
※8月23日号 長男が、大人の背丈になったとき
※8月30日号 食卓を片付けながら
※9月  6日号 庭のブドウの樹
※9月13日号 ある年の初秋、結婚披露宴で
※10月4日号 多摩川の鉄橋で
※10月11日号〝新米の力〟
※10月18日号 今夜の君は美しい!
※10月25日号〝湯気マジック〟
※11月 1日号 日本のお母さんの手
※11月 8日号   紅葉を楽しみに
※11月15日号 花の〝花道〟に
※11月29日号  ボージョレ・ヌーボーの季節
※12月  6日号  年の瀬に向かって
※12月13日号 母の口紅
※12月20日号 おつき合いは、シンプルに
※12月27日号 急なお客さまに……
※ 1月 3日号 新年の抱負
※ 1月10日号 名前で呼んでください
※ 1月17日号 義姉のピアノ
※ 1月24日号 日本の雪
※ 1月31日号 全員が、天ぷらうどん
※ 2月 7日号 バレンタインデーの季節です
※ 2月14日号 瀬戸の夕焼け