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鍋にこだわって
おいしい料理を作りましょう

ようやく涼しくなり始め、毎日の料理作りも楽になりましたね。秋の味覚、食材も美味しいものがたくさん出始め、食欲の秋のスタートです。
今回は、食欲の秋の話ではなく、おすすめ「鍋の話」です。

先日デパートの鍋コーナーで、若い女性数人が結婚祝いの鍋を選んでいました。「ちょっと高いけど、おいしい料理ができるから、これにしようよ」「ほんとは私が欲しいな……」と楽しそうに語らいながら選んでいました。
最近、鋳鉄製、ホウロウ仕上げの高級鍋が人気です。
理由は簡単。これらの鍋で作る料理は、確かにおいしく仕上がるからです。素材本来のうまみと栄養分を損なわず、料理がなぜかやさしい仕上がりになります。シチューや蒸し煮料理には、顕著にあらわれます。もうひとつは、毎日使って感じることなのですが、頑固な汚れが簡単に落ち、手入れがとても簡単です。いい鍋の条件は、仕上がりがおいしくて、汚れがすっきり落ちる、これに尽きると思います。

でも、よい鍋は値段も高く、揃えるのは大変。そしてとても重い!
使っていて重さが苦痛になる日がくるのです。私の場合は、じっくり煮込んだり、蒸し煮の鍋は重いものを、茹でたり、味噌汁、さっと作れる料理は軽い、使い勝手の良い鍋を使っています。

料理好きは、一台揃えてもいいと思います!
お高い鍋で料理をしていると、気分も浮かれて、なんとなく楽しい。不思議です。

新米が並び始めました。ごはんのおいしい季節到来です。この鍋はフランス製“ストウブ”の「ごはんココット」です。テーブルに出しておいても形が可愛いので気になりません。炊飯用に作られた鍋ですが、味噌汁、シチューなど使い方は色々です。
炊いてみての感想は、炊飯用の土鍋で炊いた方が、ごはんはおいしいと思いました。高級鍋を選ぶときは、作るものをじっくり考えて選びましょう。

↑上 フランス製ル・クルーゼの鍋です。ル・クルーゼも人気のあるメーカーです。きれいな色の鍋が多く、キッチンが華やかになりますね。これはビュッフェ・キャセロール。すき焼きや鍋料理に使えます。
↓下 国産の鍋で根強い人気のバーミキュラ。最大の特徴は「無水調理」を可能にする、非常に高い気密性。野菜の水分やうま味を逃がさないから、調味料をほとんど使わずに素材本来のおいしさを味わえます。

無水調理鍋は密閉するという点から圧力鍋と間違いやすいのですが、高圧はかかりません。圧力鍋はゴムパッキンを用いて完全に密封、無水調理鍋は本体とフタの間にできる「ウォーターシール」という水の膜によって密閉されます。そのため、完全な密閉にはならず適度に圧力が抜けていきます。
圧力鍋と違い、無水調理鍋は調理中にも手を加えることが可能です。圧力鍋のように短時間で調理はできませんが、じっくり煮込むことで、おいしさは圧力鍋より格段上のような気がします(独断感想)。
調理に時間をかけられるときは、無水調理鍋をおすすめします。

お気に入りの鍋でじっくり煮込んで作ってみよう!
たこのポルトガル風トマト煮

たこは長時間煮込むと柔らかくなります。
じっくり1時間煮込んでください。トマトソースがたこにしみ、格別のおいしさです。

材料(4人分)
ゆでだこ………400g
ひよこ豆の水煮(缶詰)………1缶
玉ねぎのみじん切り………1個分
セロリのみじん切り………1本分
赤パプリカ………1個
にんにくのみじん切り………小さじ1
ブラックオリーブ………8個
赤唐辛子………1本
オリーブ油………大さじ2
塩………小さじ1/2 弱
こしょう………少々
トマトの水煮(缶詰)………1缶
白ワイン………100㎖
バジル………4枚

作り方
1 たこは10cm長さに切る。赤唐辛子は種を除いてちぎる。オリーブは種を除いて半分に切る。パプリカは1cm角に切る。
2 鍋にオリーブ油、セロリ、にんにく、玉ねぎ、パプリカ、赤唐辛子を入れて弱火で炒め、香りが出てしんなりしたら、塩、こしょうを加える。
3 たこ、ひよこ豆、オリーブ、白ワイン、トマトの水煮をつぶしながら加え、バジルをのせてふたをし、ときどき混ぜながら、たこが柔らかくなるまで弱火で1時間煮る。
※煮汁が足りなくなったら白ワインを加えて煮込む。

写真・文・レシピ/ⓒ morry factory