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バリアフリーなバラ園へ観に行こう!
「四季の香ローズガーデン」
2023 オータムフェスティバル 開催中!
10/7sat ⇒ 11/5sun  9:00-17:00
期間中無休

 東京都練馬区にある「四季の香ローズガーデン」は、マンションに囲まれている都会なのに自然を満喫できます。東京23区でも緑被率が上位にある練馬区ならではのバラ園です。
 2023年10月11日に四季の香ローズガーデンを読者モデルの西村榛花(28歳・脊髄損傷)さんが体験しました。

 

車いすユーザーにアクセス抜群の施設

 四季の香ローズガーデンは、都営地下鉄大江戸線「光が丘駅」から徒歩(車いすで自走)10分位のところにあるバラ園。入園料無料で、園内で栽培されているバラは約325品種。春から秋にかけて、香り豊かなバラが咲き誇ります。

 身体に障がいのある方が車で行かれる場合は、園内に障がい者用駐車場が2台分あります。必ず電話で予約してください(電話番号は下記HP参照)。

 園内は「香りのローズガーデン」「色彩のローズガーデン」「香りのハーブガーデン」の3つのエリアからなり、バラ以外のさまざまな種類の植物も園内を彩っています。

 

「香りのローズガーデン」で種類ごとの香りを楽しむ

(2022年春の写真)

 「ダマスク」「スパイシー」「ミルラ」「フルーティー」「ブルー」「ティー」といった種類ごとに香りの違いを楽しめます。
 「殿堂入りのバラ」コーナーは世界バラ会議で選出された名花が見られるところ。
 またバラの回廊も写真スポットでオススメ!
 ティーの微香を楽しむ。バラの種類は「ピンクアイスバーグ」
 まだ咲き始めでしたが、ダマスクの香りのエリアで西村さんも、甘く華やかな香りを満喫!  バラの種類は「ボレロ」、「ガートルード・ジェキル」
 

ミルラにティーの香りで、やや強めに香ります。西村さんもこの香りにおもわずにっこり!  バラは「ヒーリング」

ハロウィーンオブジェの前にて バラは「ブリリアント・ピンク・アイスバーグ」
 

左:バラは「ピース」(ティーの中香) 
右:バラの回廊(春ならではのお楽しみ! 2022年春の写真)

 

色合いごとの植栽が見事な「色彩のローズガーデン」


(2022年春の写真)

 「ホワイト」「イエロー&アプリコット」「ピンク」「ブルー」「ブロッチ」「レッド」など色合いごとに植栽されたバラの美しさが見事です。


     

 その他、シンボルローズ「四季の香」があります(2022年の写真)。このバラは光が丘をイメージしたもので、黄色とピンクのマーブル模様が木洩れ日の暖かい光を表現。
 爽やかな紅茶のような香りで、春から秋まで繰り返し咲き続けるこのバラは四季咲き性(※)と呼ばれる品種。※1年の間に何度も開花する植物のこと

白品種を集めたホワイトガーデン「エリナ」の前で

赤品種を集めたレッドガーデンでは鮮やかに咲く「ディープ・ボルドー」
 
ピンクガーデンでは濃いピンクが美しい「フューチャー・パフューム」

 

触れて楽しむ「香りのハーブガーデン」

 料理を引き立てるハーブ「キッチン」。ハーブティーに最適な「ティー」。ポプリ等に加工して楽しむ「ポプリ」。の3つのエリアがあります。
 有名な「アーティチョーク」や「レモンバーム」「ローズマリー」などが植えられています。
 実際にハーブを指で触ってもOKですので、「触覚」「嗅覚」を研ぎ澄ませて楽しむことができます。5~6月がオススメ!
 

ハーブは奥が深いです。ハーブエリアでは、花の美しさや香りなど、五感で楽しむさまざまなハーブを育てています。
 

施設長の加々美さんにガーデンの見どころを伺いました!

左:施設長 加々美 憲さん 右:スタッフの泉本みづきさん

開催中の「2023 AUTUMN FESTIVAL(オータムフェスティバル)」の見どころを教えてください。

加々美:「オータムコンサート」です。バラと一緒に楽しんでいただこうと、色彩のローズガーデンで行うクラシック系のコンサートで、一番人気があります。

バラは病気に弱いとか虫が付きやすいとかよく聞きます。数多くのバラを栽培されるのは大変だと思いますが、注意されていることはなんでしょうか。

加々美:バラは、“手をかけないとキレイに咲かない植物”の代名詞みたいなところがあります。ですが、品種によってはそんなに手が掛からないものもあります。なるべく病気に強い品種を選抜して、こまめな手入れをしています。また、ここの公園は住宅が近くにあるのであまり農薬を使えません。通常のガーデンだと20回とか30回のところを12回に減らして行っています。その農薬も練馬の土地に合った、出やすい病気や発生しやすい虫をきちんと調べて使っています。

泉本:ここのトップガーデナーであるバラの専門家が、年間を通してこまめに一つひとつ状態を見て観察して適宜対応をしているので、これだけキレイに咲かせることができています。

素人でも栽培しやすいバラの品種があれば教えてください。

泉本:当園の専門家に聞いたところ、色彩のローズガーデンは新しく耐病性がある品種を選んでいるので、そこから選んでいただくのがいいんじゃないか、と言っていました。ぜひ参考にしてください。 
 

 読者モデルの西村榛花さんに感想を聞きました。

 「今回初めて体験モデルとして、すごくキレイなバラの中で写真を撮っていただいて本当に感謝しています。また、こうゆう機会があれば応募させていただきます。本日はありがとうございました」


取材を終えて

 四季の香ローズガーデンでは、近隣住民への配慮から農薬の散布をできるだけ控え、プロのガーデナーさんたちが手間暇かけて栽培していることを聞きました。
 栽培しやすいバラの品種に関しても、「色彩のローズガーデン」の中でお好みのバラを見つけてみてはいかがですかと提案をいただきました。また、バラ以外でも一年草・多年草・低木を組み合わせて植栽を構成していることを伺いました。

 みなさん、バラの香りの中で、深呼吸をしてみてください。とても満ち足りた気持ちになれるのではないでしょうか? ぜひ足を運んでみてください。

 オータムフェスティバル期間中はさまざまなイベントを開催しています。

詳しくは下記HPにて確認
四季の香ローズガーデン

https://www.shikinokaori-rose-garden.com/

※バリアフリー情報

1Fトイレ

2Fトイレ

車いす用駐車場(2台分)※必ず電話で予約をお願いします。


写真:阿部謙一郎 文:神戸剛(脊髄損傷)