外出、コミュニケーション、体調管理―障がいのある方は、日常生活に困りごとを感じる場面が度々あると思います。この記事では障がい当事者にアンケートを行い、実際に利用している「障がいをサポートするアプリ」を紹介します。障がいに特化したアプリから使い方次第で便利になる有名アプリまでありますので、ぜひ参考にしてみてください。


<目次>

  1. ミライロID【障害者手帳ユーザー】
  2. Coke ON【車いすユーザー・視覚障がいのある方】
  3. Google マップ【車いすユーザー】
  4. GO【車いすユーザー】
  5. Eye Navi【視覚障がいのある方】
  6. UDトーク【聴覚障がいのある方】
  7. 頭痛ーる【発達障がいのある方】
  8. Googleカレンダー【発達障がいのある方】
  9. ルーチンタイマー【発達障がいのある方】
  10. Be my Eyes【視覚障がいのある方】

1.ミライロID


ミライロアイディーのイメージ写真 障がい者手帳とスマートフォン

【対象】障害者手帳を所持している方

ミライロIDは、スマートフォンに障害者手帳の情報を登録し利用できる「デジタル障害者手帳アプリ」です。紙の手帳を持ち歩く必要がないだけでなく、飲食店や施設で使える電子クーポン、障害者割引料金のチケット、オンラインストアの割引などのサービスも得ることができます。

また、障害に応じたお役立ち情報を得られるのもメリット。最近は使用できる場所もどんどん増えてきて利用しているユーザーは多いです。

参照:ミライロID


2.Coke ON


コークオンのイメージ写真 自動販売機の前に女性

【対象】全般(車いすユーザー・視覚障がいのある方のサポート機能あり)

車いすユーザーや視覚に障がいのある方は、自動販売機の利用に高いハードルを感じる人もいるのではないでしょうか。Coke ONは、自動販売機での購入をスマートフォンひとつで完結できる日本コカ・コーラ社の公式アプリです。

ボタンに手を伸ばさなくても、スマートフォン操作だけでキャッシュレスでドリンクが買える「Coke ON Pay」、文字やボタンを大きくした「クイックメニュー」、スマートフォンのバイブ振動と連動した「近くの自販機を探し、接続する」機能、音声によって自動販売機内の製品を選択できる機能など様々なサポートがあります。ミライロID と連携すると、Coke ONスタンプが通常の2倍になるのもおすすめポイントです。

参照:Coke ON


3.Google マップ


スマートフォンでグーグルマップのアプリを立ち上げている写真

【対象】全般(車いすユーザーのサポート機能あり)

バリアフリールートを紹介するアプリは数多く存在しますが、網羅性でいうとGoogle マップが強いです。ルートのオプションから「車いすルート」を選ぶとバリアフリールートを提示することができますし、歩行に不安のある方向けに「徒歩の少ない」ルートを選ぶこともできます。

また、マップ内の多くのスポットで「車いす対応の入り口」かどうかが分かったり外観の写真が載っていたりするので、車いすで行けるかどうかの確認もしやすいです。

参照:Google マップ


4.GO


ゴーのイメージ写真 スマートフォンの画面でタクシーを呼ぼうとしている

【対象】全般(車いすユーザーのサポート機能あり)

GOは、スマートフォンから近くのタクシーを素早く呼べる配車アプリで、事前に到着予想時間や料金目安を確認でき、キャッシュレス決済にも対応しています。東京・神奈川・大阪・京都の一部エリアになりますが、アプリ上で車いす対応車両を選んで配車することが可能です。

参照:GOGOで車両を指定する方法


5.Eye Navi


アイナビのイメージ写真 ベンチに白杖がおかれている

【対象】視覚障がいのある方

Eye Naviとは、ナビゲーションと障害物の検出が同時にできる視覚障がいのある方向けの歩行支援アプリです。AIがスマートフォンのカメラで、前方の信号の色、点字ブロック、障害物などを検知し、音声でリアルタイムに知らせてくれます。また、目的地までの道案内や歩行記録なども可能です。

Eye Naviには「道案内」と「お散歩」モードがあり、お散歩モードを選ぶと、「郵便局が3時の方向」など、周辺の情報を教えてくれるので、おでかけを楽しむこともできます。また、有料のプレミアムプラン(税込1,000円/月額)では、傷害保険が付帯されるほか、家の電気がついているかなどの質問ができるAIチャット機能などが追加されます。

参照:Eye Navi


6.UDトーク


UDトークのイメージ写真 テーブルの上でスマートフォンを操作している手元のアップ

【対象】聴覚障がいのある方、聴覚障がいのある方とコミュニケーションをとる方

UDトークは、会話をリアルタイムで文字に変換し、スマートフォンやタブレットの画面に表示してくれる音声認識アプリです。主に聴覚障がいのある方とのコミュニケーションをサポートする目的で開発され、会話内容をその場で「見える化」できるのが特長です。複数人での利用や遠隔地とのやり取りにも対応しており、学校や職場、窓口対応、医療現場など幅広い場面で活用されています。また、文字サイズの変更や翻訳機能など、誰もが使いやすい工夫が充実しており、情報の壁を減らす心強いツールです。

参照:UDトーク


7.頭痛ーる


ずつーるのイメージ写真 白い画用紙に晴れ 曇り 雨のイラスト

【対象】全般(発達障がいの方からのおすすめ)

発達障がいのある方は、感覚が過敏だったり、自律神経のバランスが乱れやすかったりする傾向があり、天気や気圧の変化による頭痛や体調不良が起こりやすいと言われています。「頭痛ーる」は、気圧の変化をもとに頭痛の起こりやすさを予測し、事前に知らせてくれる体調管理アプリです。
頭痛ーるを使うことで、気圧の急降下や注意が必要な時間帯を事前に把握でき、早めに休憩を取ったり、服薬や予定の調整をしたりと、無理のない対策がしやすくなります。

参照:頭痛ーる


8.Google カレンダー


Googleカレンダーのアプリをスマートフォンで立ち上げている写真

【対象】全般(発達障がいの方からのおすすめ)

Googleカレンダーは、予定ややることを色分けなどで視覚的に管理できるスケジュールアプリで、発達障がいのある方の「時間管理が苦手」「予定を忘れやすい」といった特性をサポートしてくれます。
また、家族や支援者と予定を共有することで、声かけやサポートもしやすくなるのもメリット。スケジュールを頭の中だけで管理する負担を減らし、安心して日常生活を送るための心強いツールです。

参照:Googleカレンダー


9.ルーチンタイマー


ルーチンタイマーイメージ写真 砂時計の横にタイムとかいたブロック

【対象】全般(発達障がいの方からのおすすめ)

「ルーチンタイマー」は、やることと所要時間を順番に登録し、音声で進行を知らせてくれる時間管理アプリです。発達障がいのある方は、時間の見通しが立てにくかったり、作業の切り替えが苦手だったりする特性がありますが、このアプリを使えば「今やること」「次にやること」が自然に可視化されます。

「残り○分」「次は○○」と音声で知らせてくれる機能があるため、時計を何度も確認する必要がなく、作業への集中を保ちやすくなるというのも人気の理由。朝の支度や宿題、家事などをスムーズに進め、生活リズムの安定や自己管理力の向上にも役立つアプリです。

参照:ルーチンタイマー


10.Be my Eyes


BE MY  アイズのイメージ写真 画面にはてなマークが書かれた紙が数枚置かれている

【対象】視覚障がい者

視覚に障がいのある人と世界中のボランティアをスマートフォンでつなぐBe My Eyes は、直訳すると「私の目になって」。つまり「視覚障がい者の“目”となる」ためのアプリです。使い方は簡単で、困ったときにアプリから呼びかけると、対応可能なボランティアとビデオ通話でつながり、カメラ映像を見ながら状況を説明してもらえます。「この牛乳の消費期限はいつ?」や「時刻表を見て次のバスの便を教えて」など、日常生活のさまざまな困りごとをすぐに解決することができます。また、写真を撮るだけで文字や物の様子を音声や文章で教えてくれるAIによる画像説明機能も便利です。

世界中で利用されているアプリで、ボランティアの数は950万人以上(2025年12月時点)。日本でも認知と協力の輪が広がりつつあります。

参照:Be My Eyes


まとめ


外出や会話、体調管理など、日常の困りごとはアプリで軽減できる場合があります。今回紹介したアプリはどれも当事者が実際利用しているアプリばかり。自分の生活や特性に合うものを見つけ、日常生活のサポートに役立ててください。