アドプラス(NPO法人FMCA)の中井美恵さんはアイデアが豊富。自閉症・知的障がいのお子さんに楽しく自立を促すグッズの数々を商品化しています。利用されたお母さんに「生活が楽しい」といってもらえたそうです。
どのような工夫をしてきたのか、その一部を紹介して頂きました。
まず感心したのはこちらのカードとボード。なぜこのようなグッズを作ったのか。

お子さんにヘルパーさんがついて、自由にやりたいことをやらせてあげようとする。でも本人にはやりたいと思っていたことが沢山あって、時間内にやりたいことが全部できなかったりする。そうすると、ヘルパーさんが意地悪でやらせてくれなかった、となってしまう。
大変です、やりたいことが出来ない問題が、ヘルパーさんの好き嫌いという難問に変わってしまう。そうならないためにはどうしたらいいのか。
そこで、まず、今日やりたいことを選んでもらって「今日する」ボードに貼り付ける。

時間内にできそうかどうか一緒に考えて、時間が足りなくて今日はできそうにないことは、あきらめさせるのではなく「またこんどする」ボードに貼る。

全部大人がきめて、やりたいことを大人がやらせてくれない、という誤解をしないように、時間がないからこんどにするのだと自分で考え、自分で決めることが自然に出来るようになる。
(つまり、本人の意思を尊重し、自己決定権を発揮してもらうことで、自立へと繫がる仕掛けなのですね。これって、悩める若者、成人たちも使える?:記者追記)

アドプラスの中井美恵さんはアイデアを駆使して自閉症・知的障がいのお子さんに楽しく自立を促すグッズを自作していたそうです。今では手作りが苦手なお母さんにも楽しんで使ってもらえるように、ニーズシーズマッチング交流会を活用して様々な商品を開発しています。ニーズシーズマッチングWeb交流プラットホームはこちら
自閉症・知的障がいの子は時間の感覚に特徴があり、予定を組み立てたりするのが苦手。
そこで、見てわかる予定表を使って自分でやること並べて、予定を組むことが出来るようにトレーニングになるツールを開発。


月の予定は大きな市販のカレンダーにその日の大切な予定を自分で差し込む。1日の予定は、必要な時間に合わせて長さを変えたカードにやることシールを貼り込んでいく。楽しそう。

分刻みの朝の予定も。これならやりきれそう。
一つ一つの要素を理解するのはイラストと自分の顔写真がはいっていて覚えやすい。

また大切な事やデリケートなことも楽しいイラストで解りやすくカード化。

今後も楽しい商品を見せて下さい。
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障害者自立支援機器ニーズシーズマッチング交流会について
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厚生労働省の障害者自立支援機器等開発促進事業の一環として、2014年度より開催されている。2025年は大阪会場と東京会場、Web上、地域サテライト交流会などが開催された。
背景と目的(原文より抜粋)
背景
障害者福祉の現場において、真に必要とされる支援機器を開発するためには、機器開発の着想段階からユーザーや支援者の「ニーズ」と開発や研究者等の「シーズ」をマッチングすることが大切であり、決してシーズ志向型の開発とならないよう、障害者の置かれている状態は勿論のこと、現場の課題やニーズを的確に捉えた支援機器の開発に繋げる取り組みが重要である。
目的
支援機器のユーザー側が持つニーズと開発側が持つシーズのマッチングを目的とした「ニーズ・シーズマッチング交流会」を企画・開催し、実用的な支援機器が開発されるよう、試作機等を用いて、ニーズ側とシーズ側が膝を交えて意見交換できる場を設けるとともに、効果的なモニター評価等を行う機会を創出する。
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写真と文 らくゆく編集部、牛田 弘
