パラサーフィン日本代表のJAHLI(ジャリ)が、パラサーフィンの魅力を紹介して行きます。

【パラサーフィンを始めたきっかけ】
2005年、ジャマイカのある川に飛び込んだら水深が浅く首の骨を骨折してしまい、生涯車いす生活になりました。そのエピソードについてはまた別の機会にご紹介したいと思います。

日本に帰国後、埼玉県所沢市の『国立障害者リハビリテーションセンター病院』で約5カ月間のリハビリをしているときに、車いすラグビーと出会いました。車いす同士がぶつかっても許されるというルールが衝撃的で、自分の性に合っていたこともあって、リハビリ病院を退院後もクラブチームに入って競技を続けていました。
ある日、ラグビー仲間の親友から「車いすでもサーフィンできるらしいよ!」と教えられ、この一言がパラサーフィンを始めてみるきっかけになりました。

話を聞いたときは物凄く興奮しました。
怪我をする前から海が好きでサーフィンをやっていたこともあり、車いす生活になった後も水に入る事への抵抗は全くありませんでした。車いすラグビーの仲間たちと海水浴に行ったり、トレーニングをしにプールで泳いだりと、サーフィンが出来るワクワク感の方が強かったです。

ウェットスーツ姿で、仲間同士の交流やコミュニケーションの楽しさが伝わってくる様子
▲真ん中(金髪)の方が「マサ」

そもそも、車いすでサーフィン?どうやるの?と不思議な気持ちもあったけれど、
サーフィンができる嬉しさのほうが強く、とりあえず海へ行ってみることにしました。

体験をしに会場に行くと、主催団体のフルサークルジャパンの方や多くのサポーター、そして当時から世界で戦っていた車いすニーボーダーのマサ、他の車いすの仲間達が迎えてくれました。ウェットスーツ、サーフボードも用意してあり、早速やってみると、すぐに波に乗って走る感覚を体が思い出します。そこからまた一気にハマっていき、パラサーフィンは自分の人生にとってかけがえのないものになっていきました。

「今この瞬間を全力で楽しむ」「波に立ち向かう爽快感・高揚感」を感じます。
サーフボードにしっかりと体を預け、全身に力を込めて波に向かう姿が生き生きと感じられます。
腕を大きく伸ばして水面をかき分け、サーフボードの上で力強く波しぶきが周囲に舞い上がっている様子が感じられます。

やるかやらないか、迷った時はやってみる。
行くか行かないか、迷った時は行ってみる。

そこでしかない出会いや経験が自分の糧になっていく。

いつも思う…。

会場を作ってくれる人、居場所をくれる人、そこにいてくれる人、応援してくれる人、全ての人に感謝しています。
ありがとうございます。

とても明るくポジティブで、協力・応援・仲間との絆が感じられます。


次回、「ボードが欲しくなる」
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文・写真:JAHLI(頸椎損傷)
JAHLI ‘S_PROFILE

JAHLIが波に乗っている様子。
趣味・特技:レゲエのセッション、コーヒー焙煎、車いすラグビー(Wheelchair Rugby)、アウトドア、大工経験あり
性格:好奇心旺盛、思いついたら即行動、ポジティブ思考MAX
挑戦するJahliの姿を見て、自分の可能性を感じてもらいたい!