首を折って胸から下がマヒして、車いすになってもサーフィンができることを知ってから、すぐ自分の「サーフボード(刀)」と「ウェットスーツ(鎧)」等の道具が欲しくなったので、地元のサーファー仲間に「俺でも着られるウェットスーツが欲しい」と、相談をしたら近くに知人がやってるウェットスーツの工場があるという、話になったので連れて行ってもらいました。
※馬:ビーチ用車いす です。
 

そこでウェットスーツは作れなかったのですが、話をしているうちに自分のレゲエの先輩が、茅ケ崎のウェットスーツ工場で働いているという話になり、しかもその工場では、以前自分と同じ障害を持つサーファーにウェットスーツを作ったことがあることを、聞いてすぐに連絡をしました。

ウェットスーツを作りたいので、相談に乗って欲しいですとお願いすると「いいよ!」と言って、快諾してくれたので後日オーダーしてもらいに、工場に行きました。採寸してもらいファスナーの位置や長さ等々、着替えやすくするためにいろいろな工夫を話合いながら考えていただきオーダーは無事完了。

新品のウェットスーツ。色は黒で右腕に赤・黄・緑色のラスターカラーのがあります。

ウェットスーツを注文したら今度はマイボード、それまでは会場にあるボードを借りていたのですが、やっぱり自分に合ったサーフボードが欲しくなって探していたらCostcoでスポンジサーフボードを売っているよって、友達に教えてもらったので会員になっている母親に頼んですぐに買いに行きました。
赤・黄・緑色のラスターカラーのサーフボード、乗りやすく加工しています。
ところが車の中に入るか確かめずに買ってしまったので積み込むのが大変でした。無事に積み込み成功。
車の中に、サーフボードが積んであります。
その後は、自分の身体の状態に合わせて取手をつけたり、足が横にずれ落ちない様にする為の工夫をしたり、友達に手伝ってもらいながらボードをカスタムしました。

後は、砂浜を乗り越えて波打ち際まで行くための移動方法はどうするか、ピッチャー、キャッチャーをどうやって見つけるか、普段参加させてもらっているイベントや体験会ではなく、プライベートで海に入るにはどうしたら良いかを考えると、課題はまだまだ山積みで、越えないといけないのは、砂浜と波だけで無いのだなと再確認。と共に自分の活動をサポートしてくれる人たちに、あらためて感謝の気持ちでいっぱい。
ありがとうございます。


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文・写真:JAHLI(頸椎損傷)
JAHLI ‘S_PROFILE

趣味・特技:レゲエのセッション、コーヒー焙煎、車いすラグビー(Wheelchair Rugby)、アウトドア、大工経験あり
性格:好奇心旺盛、思いついたら即行動、ポジティブ思考MAX
挑戦するJahliの姿を見て、自分の可能性を感じてもらいたい!